週末の民生労働委員会で、舞鶴市民病院の民間委託先を従来の京都武田病院 から明石回生病院 に変更し、自衛隊医官の派遣期限が切れる10月から常勤医3名・非常勤医1名の着任が内定したと行政が発表した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060902-00000017-kyt-l26


今年2月に実質的には京都武田病院から断られていたので、ようやく前に向けて一歩進みだしたといえる。下期も引き続き現状のままではないという行政側の自信が根拠がなかった訳ではないことがクリアになった。しかしながら、委託先の経営方針や業務委託条件など不明な点も多く、週明けから始まる市議会9月定例会で明らかにしていきたい。


また、2005年度の決算が発表され、病院事業会計は9.7億円(累積赤字は36億円)と大幅な赤字を計上した。本年度も4月以降、毎月80百万円の赤字を計上し続けていることを考えると、累積赤字は40億円を超えてしまった。舞鶴市に入る市民税が毎年約40億円なので、ここ数年の市民病院の赤字だけで使い果たしてしまったことになる。


この多額の税金の流出については責任の所在を明らかにして、しかるべき責任を関係者が取らなければならない。その責任は当然のことながら行政だけでなく、内科医大量辞職以降の3年間の予算・決算案に賛成することにより、間接的にこの問題を放置した議会も逃れ得ないし、私自身も大きな責任を感じている。





別件ではあるが、尾鷲総合病院で昨年、医師確保のために年収約5千万円で三顧の礼で迎えた産婦人科の先生が一年で辞められた理由として挙げられた、某市議の「3千万円もあれば大学の助教授がとんでくる」という無責任な発言には正直驚いた。当該発言をした市議は自ら責任を持って医師確保をすべきだ。出来なかった場合の責任の取り方は自明だ。


http://www.isenp.co.jp/news/_2006/0901/news00.htm



また、北海道の江別市立病院でも残念ながら今年9月末に内科医が大量辞職されるそうだ。2003年の内科医大量辞職をきっかけとして病院の崩壊を招いた舞鶴市民病院のようにならないように行政・議会の皆さんの英断を期待したい。勤務待遇改善が最大のポイントになるのではないだろうか。


http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hokkaido/news/20060826hog00m040004000c.html