RATATATAヤバい お前らの想像するより10倍ヤバい | Honolulu Music Society byなかじー

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出自は日本生まれの日本育ち。
米国籍を取得してハワイに在住する音楽家であり実業家。3児の父。

今までの日本人には発想出来なかった独自の視点と解釈を元に展開されるちょっとだけ凄いブログ。
更新不定期。

​Aloha!


なんとYouTubeでの再生数がこの6日ほどで390万再生を突破したんだとか、っていうことらしいです。

1週間を待たずに、ですよ?

多分BABYMETALさんが今までにリリースしたどの楽曲よりも早く400万再生を突破するんじゃないですかね?

このRATATATAのMVの序盤で会議室のシーンから始まるんですが、あの人達が何なのかわからなかったんですが、ティザームービーの登場人物達だったんですね(笑)


つい数日くらい前までの僕の見立てとしては『コラボ曲』なわけですから各々のパートについてBABYMETAL側からの提案もあったでしょうが、基本的にはElectric Callboyが楽曲の土台を作って、そこに互いのアイディアを肉付けして行ったのかな?という気がしていました。


しかしながらソレは逆でクレジットを見る限りではBABYMETAL側からの主導での楽曲制作であったようです。


やれば出来るんじゃんね?


正直言って最近のBABYMETALさんの楽曲ってイマイチなものが少なくなくて、結局のところライブでやる定番曲の大半っていうのはファーストアルバムからのものなんですよね。


あくまでも個人的な見解ですけどBABYMETALというプロダクトが想起された時からの正常進化の果てにたどり着いた境地に思えます。


ファーストアルバム→これぞBABYMETAL。


セカンドアルバムからはどことなくBABYMETALを『ガチなバンド』として印象づけたい意図がやたらと透けて見えます。


『2人』であるBABYMETALを意識させないためにワザと楽曲の世界観を地方色豊かに設定した感があり逆に『BABYMETALらしい』のコンセプトとしては散漫になった感のあるサード。

YUIMETALが脱退となった折にリリースされたアルバムのロゴ。かつて水野由結さんがデザインしたドクロが血涙を流しているように見えてしまうのは僕だけでいいと思ってます。

コンセプトアルバムと称してはいるけれど、おそらくはダークサイド期を支えるために発注してあった楽曲群の棚卸しをしたような重苦しい印象の楽曲を寄せ集めたかに見えるアルバム。


僕はかつて最新のBABYMETALこそが最高のBABYMETALであるという言葉を、BABYMETALさんご本人達よりも早くに唱えていたわけですが、アルバムに収められて来た楽曲の中にはイマイチだと思うものもあって、ソレはある意味仕方のないことだと割り切って来たわけですね。


だってBABYMETALのフロントであるSU-METALとMOAMETALの頑張りって並大抵努力で出来るものじゃないとわかるわけで、そこに文句をつけるなんて事は絶対に出来ないとメイト共から悪名高いあのダークサイド期にこそつくづく思ったからなんです。



しかしながらそのダークサイド期を終えて2人体制になってからのBABYMETALさんの楽曲はファーストの頃のある意味KHAOSなビックリ箱的要素が薄れて、どこか気取ったような、カッコつけたような、すまし顔でスカした感じの仰々しい楽曲と演出が増えて来て、ちょっと戸惑っていたわけですね。


そういう杞憂を吹き飛ばすようにリリースされたRATATATA。


YouTuberのリアクションを見てもみんな笑顔を隠しきれないわけじゃないですか。

ニヤリと薄笑いからの満面の笑顔、爆笑、仰け反りながら嬌声を上げて鳥肌が立った腕を見せる人も。





個人的にはこのRATATATAというのはパラパラからのインスパイアが最も重要なファクターになっていると考えていて、それがおそらくあまり認識されていないのが現状だと思います。


パラパラって言えば個人的には氣志團のワンナイトカーニバルなんですけど、パラパラは日本発祥のダンス文化ですからね。ですからRATATATAはユーロビートからのインスパイアというより振り付けや「フゥ↑フゥ↑』の合いの手は明らかにパラパラでありバンド形態でそれを真っ先に取り入れたのはおそらく氣志團かな、と。


ちなみに前回のコラボ楽曲だったLeave It All Behindの時もそうなんですが、MVではマイクを持つ必要が無いため、SU-METALの本気のダンスが見られるっていうのも見どころだったりするんですよ。


あの頭身バランスと手脚の長さを活かしてキレっキレに踊る彼女の姿は圧巻です。



そう、SU-METALはボーカル&ダンスだし、MOAMETALとMOMOMETALはスクリーム(合いの手)&ダンスが担当パートです。


そう、BABYMETALというのはメタルダンスユニットなのですよ。なにも難しく解釈する必要なんか無くて、その名の通りの楽曲はいつもそれに照らしてリリースされて来ているんです。



サードアルバムからのDA DA DANCEが日本のダンスミュージック文化の中のTRFに代表される小室サウンドや同時期に流行したディスコ、クラブシーンを牽引したCan't undo thisやB'zのBad Communicationを想起させる楽曲だったことも無縁ではないはずです。(ギターソロが松本孝弘さんなのはモロにソレです)



BABYMETALさんが今まで支持を集めてきた理由って以前に見られた『BABYMETALとはバンドなのかアイドルなのか?』の論争でバンドである、という意見を唱えるメイトの声がデカかったことに応えようとしてきたことが理由としてあると思います。


しかしながら日本のメイトはおそらく大きな勘違いをしていて、BABYMETALさんは仮に3人だけでも『バンド』と呼ばれるのですよ、少なくとも英語圏では。


欧米人がBABYMETALさんを指して『This Band』とよくいうじゃないですか?それって日本人の捉える『バンド』と彼らの言う『Band』が違うってことに気づいていないからなんですよね。


ぼくらからすればバックストリートボーイズだって『This Band』だしスパイスガールズだって『This Band』なわけです。楽器を演奏するのがバンドだっていう思い込みがあるからBABYMETALと神バンドを同列に考えるんでしょうけど違うよ、と。だのに……


『外人がバンドって言ってるんだからベビメタはアイドルじゃないぞ』


っていうのは明らかに誤解、勘違いなんですよ(笑)


まぁアミューズ的にはその『誤解』を上手いこと利用してお爺ちゃん達の好きな『メタル』という皮を被せて、中味は甘酸っぱくて爽やかで可愛らしい女の子達を魅力的に仕立て上げて売る、というプロダクト(製品)を提供しているわけなんです。


ソレがBABYMETALなわけで、言ってみればBABYMETALとはイチゴ大福みたいなものなんである、と。





お爺ちゃんから見れば和菓子(メタルバンド)だけれど若い子達からしたらスイーツの1つなんで『バンドらしさ』にこだわる理由もない。


だから3人の女の子+神バンドがBABYMETALである、みたいな境地に留まっていたなら今回のElectric Callboyとのコラボだって1つ前のコラボ楽曲であるLIABだって成立しないんですからね。


『東の神が〜』とか言っているお爺ちゃん達はそろそろ悔い改めて!


RATATATA、いいゾ〜これ!


そんな感じ!