映画音楽を飾った女性シンガー(1980年代) | meaw222のブログ

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1年前に書いた映画音楽を飾った女性シンガー(1980年代)を、今日は再編成してアップします。

 

1970年代は、「ベトナム戦争」に印象付けられる年代と言えます。

この時代は、別名「ウッドストック世代」と呼ばれ、マリファナ、ドラッグ、長髪、髭、サイケデリックなどに代表される反体制派の「カウンターカルチャー」が隆盛を誇っていた時代です。

 

当然、映画も社会を映し出す鏡であり、この時代に、「ニューシネマ」と言われる流れが発生します。

しかし、ブームには必ず、バックラッシュ(反動)がつきもので、同時に1960年代の古き良き時代を現代風(ディスコ調)にした映画がつくられます。

 

1970年代には「ベトナム戦争」反戦運動と共に、第二の女性解放運動(フェミニズム運動)である、「ウーマンリブ」が発生し、女性解放の運動が始まります。

しかし、何事にも、行き過ぎると弊害が発生するのですが、「ウーマンリブ」が高まる事により、かえって女性たちは自分らしさを失うこととなります。

 

1980年代には、1970年代の反省から自分らしさを失わずに、女性解放運動を行う機運が高まり、また、レーガン大統領の誕生により、再び「強いアメリカ」を目指すようになり、アメリカ社会に活気がみなぎるようになります。

 

話がそれますが、レーガン大統領は、1981年に大統領に就任(1980年に当選)し、任期中に暗殺未遂事件に遭いますが、2期8年務の任期を満了します。そして、「テカムセの呪い」が、終わったとされています。

「テカムセの呪い」とは、第9代アメリカ合衆国大統領ウィリアム・ハリソンの肺炎による死から始まる、西暦で20の倍数の年に選出されたアメリカ合衆国大統領は、死亡などにより任期を満了できないといった呪いです。(有名なのが1860年に当選したリンカーンや、1960年に当選したジョン・F・ケネディがいます。)

ただし、今でも20で割り切れる年に当選した大統領は、数々の事故や困難が降りかかってはいますが。

 

話を元に戻します。

 

1980年代は、ウーマンリブの高まりにより、この年代には、女性を中心とした名作の映画が、多く作られます。

 

 

9時から5時まで

映画「9時から5時まで」は、1980年制作の女性解放をコメディ風に作り上げた映画です。

主演は、ジェーン・フォンダ、リリー・トムソン、ドリー・パードン。

主題歌「9時から5時まで」を、ドリー・パートンが歌っています。

 

 

ドリー・パートンは、アメリカカントリー界の第一人者であり、作詞作曲した有名な曲に、後にホイットニーヒューストンがカバーして有名になった「I always love you」があります。

 

 

愛と青春の旅立ち

「トロフィーワイフ」といった男性目線を覆し、女性が自らの意思で行動するといったストーリーを持つロマンス映画の名作です。

当初、主役のザック・メイヨを、1970年代に活躍したジョン・トラボルタに声をかけたのですが、断られ、最終的に、リチャード・ギアが演じることとなり、リチャード・ギアにとっては、この作品が出世作となります。

主題歌「Up where we belong」を、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌っています。

 

 

フラッシュダンス

女性が中心になる映画と言えば、やはりこの映画です。

主演のジェニファー・ビールズは、本格的な映画出演が主演デビューといった幸運に恵まれた俳優さんです。

この主題歌にアイリーンキャラの「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」が使用されており、この歌は、1983年の「ビルボードHot100」で1位、アカデミー歌曲賞を受賞、ゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞しており、その年の音楽シーンを独占しています。

また、アメリカ映画史上初のブレイクダンスが登場した映画としても有名です。

 

 

 

ワーキングガール

1988年のロマンティック・コメディ映画。出演はメラニー・グリフィスとハリソン・フォードなど。1980年代後半の好景気によるM&Aブームを背景に、ニューヨーク・ウォール街の投資銀行のM&A部門で働く女性の恋と仕事を描いています。

この映画では、「9.11」前のワールドトレードセンターが撮影場所に使用されていることでも有名です。

主題歌「Let the river run」は、カーリー・サイモンが歌っています。

 

 

因みに、この映画で出てくるフェリー(スタテンアイランドフェリー)は、スタテンアイランドのリッチモンド郡役所付近にある、セント・ジョージ・ターミナルから出発し、自由の女神を左手に見て、バッテリー・パーク近くのマンハッタンの南端に位置する、ホワイトホール・ターミナル間を、365日24時間運航されています。自由の女神を近くで見れるために、観光ルートとしても人気があります。

尚、運賃は、現在では無料です。騙されてお金を払わないようにして下さい。(その手の詐欺が横行しているそうです。)