前回プラストライプを探した時に、ボトムズのキットを見つけましたわ。
タカラが発売した、奇天烈なガレージキット版1/35スコープドッグ
左がディテールアップタイプで、上半身の腕やバイザーがアップデートされる。
右はダウンフォームタイプで、下半身まるごとキャストパーツに換えて、降着姿勢ができるというものだ。
ひどい話だが、2つ合わせれば、9割型キャストパーツで構成される、ベストな形状、可動の1/35スコープドッグが作れるという悪辣商品だ。
何しろ、1000円のスコープドッグにキャストパーツ追加して、1個8000円から9000円だよ。2つ合わせたら、2万近くかかるのだ。
フルキットであるウェーブのEDスコープドッグが12800円だったから、まあ、相手にされずに結構売れ残っていた記憶がある。
これはヤフオクで半額で落とした、2個目のセットだ。
ウェーブのHGレッドショルダーカスタムが見つかったよ。
前回見つけられなかったものだ。
HG版は、頭や手首、足首などのウェーブがタカラのパーツや自社のパーツの形状に不満がある部位をキャストパーツやメタルパーツに置き換えたものだ。
折れやすい股関節の軸もメタルパーツに変更される。
ターボカスタムは、野望のルーツ版に追加パーツ入れた、5タイプ再現可能なフルキットだ。
1/24と1/35ターボカスタム用の改造パーツ。
これこそが黎明期のガレージキットの象徴だ。
特に1/24はウェーブの前身のラークブランドで、ブラッドサッカーと一緒にMAXファクトリーがホビージャパンに掲載した作例の商品版だ。
なので、今の目で見るとほんと子供だましみたいな造形だが、自分でスクラッチができない身としては、こういう改造パーツが重宝された時代の遺物。
それこそ上記のインジェクション版でフルキットが発売された時点で、お役御免の物でしかないが、プラキットで発売されなかったアイテムを補完する当時はありがたいアイテムだったのよ。
このストライクドッグをベースにした1/35ラビドリードッグ改造パーツと同じで、今の時代に作るのかと問われれば、まず作らないと思うが、こういうのがあったという証として、旧キット遊びの一環で制作しても面白いとは思う。
今の若い世代には申し訳ないが、彼らが決して味わうことがないであろう、昭和のテイストを味わえるのも、大人の特権だわさ。