母の闘病記録 ① | 「腹膜がん」になって13年目

「腹膜がん」になって13年目

腹膜がんステージⅣから始まって
13年目となりました
現在5回目の再発中.....

✿初発から現在までの治療歴は、サイドバーに書いています✿

2018年5月1日 朝 電話が鳴った

母からだった

「朝からごめんね、ちょっと足がおかしいんよ歩けんのよ」

全てはここから始まった

 

膝が悪くて、そろそろ人工関節の手術をする時期なのかなあって

整形外科に通院もしていたし

段差を踏み外したみたいだったので、関節が外れたのかも?と

でも、母が電話をしてくるなんて余程の事だから

至急、姉に連絡して二人で実家に駆け付けた

 

実家に到着

「お母さん、大丈夫」って玄関で叫ぶ私に

「ごめんね~」って返事をする母

そんなに大したことではなかったのかなって思ったのは束の間

声とは裏腹に椅子にうずくまるように座っていた

踏み外した段差から、1mくらいのところに電話がある

そこに辿り着くまで30分もかかったみたいで

その電話の横には、私の電話番号を大きく書いて貼ってある

胸が張り裂けそうになった

たった一歩のこの距離を・・・・30分・・・・だなんて

 

右足の太ももが腫れていた

通院している整形外科は総合病院(分院)なので

そちらに救急車で搬送

大腿骨を骨折していた

膝から少し上のあたり

かなり内出血していて腫れが増していく

総合病院なのに分院だからか手術できる医師がいない

本院へ転院し、緊急手術となった

 

本院で手術をしてくれた先生は

「段差を踏み外したくらいで、このような骨折をするのは考えられない

交通事故などで横からの衝撃を受けるか骨粗しょう症かが考えられる

今回は交通事故ではないから骨粗しょう症の検査をしましょう」

という事で検査をしたけど結果は骨粗しょう症では無かった

 

せめてこの時に、不自然な骨折に疑問を抱くべきだった

骨の検査をもっとしてもらうべきだったと今とても後悔している

骨折する前に

最近急に痛みが酷くなっていた膝の検査をしてもらうべきだった

分院の整形外科の主治医は、膝に注射して痛み止めの飲み薬だけ

CTやレントゲンでは、膝は重症ではなかったのだろう

主治医に痛みどめが効かないことを言っても

痛みが酷いことを伝えても

薬を変更して様子をみましょうって経過観察

そんな薬効くわけないよねビックリマーク

骨転移してたんだからビックリマーク

 

この時は母も私も家族もみんな

膝の関節が弱っていたから過重に耐えれなくて骨折したんだねって

お母さんは、丈夫だもんね絶対大丈夫

リハビリして、落ち着いたら人工関節の手術頑張ろうねって

みんなそう思っていた そう信じていた

まさか、骨転移していたなんて、これっぽっちも思っていなかった

 

本院では救急扱いで、緊急手術だったので

1週間ほどで分院にもどされ

入院でのリハビリが始まった

 

医師によって違いがありすぎることを嫌というほど体験した私なのに

母は丈夫だからって、根拠のない過信と

医師任せにしていたために、癌に気付けなかったことをとても後悔している

 

リハビリが始まってからの異変は・・・・・・・・つづく・・・・・・・・・