がん初発から再発まで ~過去の記憶~ ⑤ | 「腹膜がん」になって13年目

「腹膜がん」になって13年目

腹膜がんステージⅣから始まって
13年目となりました
現在5回目の再発中.....

✿初発から現在までの治療歴は、サイドバーに書いています✿

入院してからCTを撮り、


2012年5月28日


8時間の手術を無事に終えた。


その日のことは、今でもハッキリ覚えている


歩いて手術室に向かい、手術室の入口で


家族に見送られる時の


何ともいえない恐怖。


狭い手術台に自分で乗り、仰向けになる


涙がツーと流れる。


術後、ちっちさーんと呼ばれて目を覚ます、


凍えるように寒い、耳は聞こえるけど


声が出ない、酸素マスクが苦しい


目が開かない、意思表示ができない悔しい!


家族が病室を後にする気配を感じながら


心の中で、何度もありがとうと叫んだ。


身動きができない身体、喉が渇く、口が渇く


鼻から胃まで通された管が痛いし苦しいし


耐えるしかないこの時間はホントに辛かった。




病名は、原発性腹膜癌Ⅳ 漿液性腺癌だった。


卵巣癌ではなかった。


子宮をもちあげるように、大腸に浸潤していた腫瘍は10センチ


腫瘍が浸潤していたため、人工肛門となった。


下行結腸に接している腫瘍は5センチ、大網にも5センチの腫瘍があった。


少量の血性の腹水あり、骨盤内には小さな腹膜播種があったが


上腹部に転移を疑う所見はなかった。


手術で摘出されたのは、腫瘍、子宮、卵巣、大網、大腸一部、虫垂。


リンパ節生検の結果、癌細胞が認められた。


腹膜癌は、卵巣癌と同じ治療をしていくらしい。


それで術後は、TC療法を6クールすることになった。




手術は大成功!と喜んでいるのは束の間で


病状からいうと再発のリスクが極めて高いこと


腹膜癌の予後・・・・など


医師からの説明、ネットからの情報は


ほんとに辛いものだった。


でも負けない!奇跡をおこすんだ!と


日に日に回復していく自分の身体を信じて


歩いて行こう!進んでいこう!と心に決めたのでした。



~つづく~