○△□の図形の意味について
美内すずえさんの解釈を
引用して
書かせて頂きました。
以前、ご紹介した作品が
あるのですが、
私は
この作品に
書かれている図形
○△□には
何かの意味があるとは
気付いていたのですが、
その意味は
わかりませんでした。
この作品は
仙厓和尚の作品です。
仙厓 ○△□(まるさんかくしかく)
この作品の
解釈をご紹介させて頂きます。
『「○」「△」「□」という
図形のみを描いたシンプルな図。
左端には
「扶桑最初禅窟(日本最古の禅寺)」
聖福寺の仙厓が描いたとする
落款を記すのみで、
画中に作品解釈の
手がかりとなる賛文がなく、
仙厓禅画のなかでは
最も難解な作品とされます。
「○」が象徴する
満月のように
円満な悟道の境地に至る
修行の階梯を図示したとも、
この世の存在すべてを
3つの図形に代表させ、
「大宇宙」を
小画面に凝縮させたともいわれ、
その解釈には諸説があります。』
もう一度、
漫画家の美内すずえさんの
図形の解釈を
貼り付けておきます。
「図形には
深い意味が込められいる。
○・△・□
この図形が、
由緒ある古い神社に参拝した時に
神殿の中に
掛け軸が3つ飾られていて
その一つ一つに、
神の名でもなく、神像でもなく、
「○」「△」「□」の図形が描かれていた。
その神殿で
「○」「△」「□」は、
つまりは
「神」として祀られていたのである。」
「遥か
古代の我々の祖先たちは
そのことを知っていて、
その生命根源の「印」を尊び敬い、
神として祀ったのでは
ないだろうか。」
日本には
言霊(ことだま)、形霊(かたちだま)、
数霊(かずだま)、色霊(いろだま)、
音霊(おとだま)
という
太古の時代から伝わる
霊的なパワーを持つ
霊(たま)の種類があります。
私も学んだばかりです。
仙厓和尚の
この○△□の作品は
言霊、形霊でもって
トンチを効かせるのが
得意な仙厓和尚が、
優しく穏やかながらも
非常に強い
メッセージを
残していた作品だったのです。
仙厓さんは
ユーモアのある方だったので、
仏界、神界、人間界、自然界、
宇宙という言葉を使うと
一番
わかりやすいのかもしれません。
○△□のメッセージで
全ての
宇宙の調和
慈悲と慈愛の世界を
説いていたのでしょう。
もっと
掘り下げると
深い作品なのでしょうが、
ここでは、
ここまでにしたいと思います。
仙厓さんが
生きていた時代は
江戸時代で、
神仏習合の時代でした。
神仏習合(しんぶつしゅうごう)とは、
日本土着の神祇信仰(神道)と仏教信仰(日本の仏教)が融合し、一つの信仰体系として
再構成された宗教現象[1
明治時代に入り、
神仏分離令で、
信仰体系が
分かれていったのです。
神仏分離(しんぶつぶんり)は、
様々な背景を知ると、
仙厓和尚の
○△□の作品を
違う視点で
見る事ができる様になります。
仙厓和尚は
ゆるっとふあっとした
作品の中にも
非常に強い
メッセージを残していたのです。
仙厓さんの
ゆるっふあっの作品は
心地よくて癒されるので、
私も好きな作品です。
他の作品も
載せておきます。
まだ、続くので、
仙厓さんの作品で
小休憩をして下さいね♪