Oufaten | 化石屋のブログ

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ブログの説明を入力します。このブログではモロッコ産化石の現地情報を紹介しています。

Atchanaを越しさらに南へ移動すると、一度地中深くに沈んでいったデボン紀の地層がまた地表に現れてきます。 その地点がOufaten。 この地名もモロッコ産化石ではAtchanaに次ぐ重要な名で、ComuraやDrotops等デボン紀の珍しい物が他種類採取出来ます。 ただOufatenはAtchanaの様に何十キロも続いておらず、数キロ程でまた地層は地中に沈んで行きます。
ご想像通りこのデボン紀の地層は地表に出たり潜ったりと地殻変動の為に波打つように続いているのです。 Oufatenの先にもデボン紀層がさらに地表に顔を出している土地があるのですが、アルジェリア国境に近づくにつれ道は険しく過酷に成ります。

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Atchanaを少し越すと遠くにバームクーヘンの様に地層がうねっているのが見えます。Oufatenです。

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道無き道を4x4で近づきます。 このうねった地層の向こう側に化石を採取出来る場所が有ります。

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車で厳しい場所は徒歩で山越えです。

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良い感じに岩盤が露出しています。 もうこの辺りはデボン紀の地層が地表に顔を出している場所です。

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この様にして岩盤を砕いて行きます。

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Oufatenも広い範囲で三葉虫が採取出来るのですが、各地域にに寄って採取出来る種も違ってきます。

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上2枚の画像は2014年のQuadrops等の産地です。 画像では解りにくいですが赤丸で囲んでいるのがQuadropsの胸部です。 右のハッキリ出ているのはParalejurusの尾板でしょう。