肩幅も身幅も狭いロングアンドリーンなシルエットのマキシコートに
お役所仕事のようなロングニットグローブ
脇ファスナーニットの肩掛け
レザーのTシャツにもニットロング袖
柔らか素材のカーゴパンツも気になります
ダッフルコートとPコートの狭間
ミリタリー風軽い素材のPコートには
ナイスカラーリングニット袖
ハードなレザーのハイネックにいい感じのワイドデニム
ガラスレザーのマキシコート
カッコはイイけどね…
ポロ風畦ニット
マキシトレンチ
こういうの作ったらさすがですね〜
スーツにもロングニットグローブ
途中から色柄変わるコート素材
上手く合わせてるなぁ…
ニードルパンチ異素材ボーダーって感じね
脇ファスナーかと思ったら
ラグランから首まぇフルジップなのね
ベージュにピンクを合わせるのか
でも、優しくてキレイかも
ニューダッフルコートにはデニム
デニムのトレンチコートも
製品染め風マキシコートにナイスブルーカラーリング
ブリーチデニムのセットアップ
レベル高いわ
フリンジニットコートがカワイイ
マキシコートにニットストール巻き
今回は巻いたり掛けたら、グローブしたりとウェアリングがポイントね…
ドリス・ヴァン・ノッテンは、縦長のシルエットの中に様々な要素を混ぜ合わせていく。ワークウェア、テーラーリング、バルキーニット、ストール、ロンググローブ。エレガンスとラスチック(粗野)でラフなニュアンスの両極が混ざり合い、既存の美しさとは少しベクトルの違うものが生まれる。
ショーの前半は黒からグレー、ネイビーといったシックな色の縦長のスタイル。ストレートシルエットのコートにピークトラペルのスーツ、シンプルながらすっきりとしたシルエットが心地良い。エレガントなテーラーリングに組み合わせるのは、バルキーニットのアイテム。ニットのストールやロンググローブを重ね、コートの袖口にもニットを組み合わせて素朴な印象を加えていく。
レザーのTシャツにミドリフトップのミリタリーベストを重ね、コートにはニットパーツを上からかぶせるように着る。その脱ぎかけのようなレイヤードに、新しいアイデアを感じることができる。ワークジャケットのようなパッチポケットのジャケットをスーツに仕立てたり、シックなスーツにニットのロンググローブを組み合わせたり。ラフさとエレガンスのバランスが絶妙だ。
そんなスタイルを描くのに、色の変化と素材のバリエーションは不可欠だ。伝統的なヘリンボーン地やがっしりと地厚なメルトン、艶のあるベルベットなどクラシックな素材の一方で、デニムやチノクロス、ピクセル画像のように拡大したレパード柄といった生地も使われる。色も前半のシックな色からダスティーピンクやブルー、ベージュ、イエロー、オレンジといったカラーパレットへと変化する。
結局、コレクションは、服作りにかける情熱と新しい美を模索する姿勢、確かな審美眼でできるのだと気づかされる。セレブリティーマーケティング全盛の時代に一人もセレブを呼ばず、服を生業(なりわい)とする人に向けて自らの考える美を提起する。ここにファッションの本質があると感じさせる。テーマは「予期せぬもののエレガンス」。