3,700gの元気な男の子を無事出産!
通常時よりも25kg増しとなっていた先生は、普段は通常分娩のみ
対応可能な近所のクリニックに通っていたのだけれど、出産直前に
「胎児が大きいのか、羊水が多いのか、郡立病院でエコー検査を受けてください。
もし胎児が大きく帝王切開になった場合はうちでは対応できません。」
と言われ、出産の4日前にそれを受けたばかりだった。
近所のクリニックでは医療費は全額無料だが、エコー検査の
機械などは揃っておらず、ゆえに性別も事前には分からない。
群立病院にかかると別途費用が必要なので、先生はずっと
そのクリニックにかかっていた。
結局、帝王切開の可能性があったので、群立病院で出産したのだが、
幸い普通分娩で済んだ。元気に生まれた男の子の身長は39cm
(Lurdes先生曰く通常は36cmほど)、体重は3,700gであった。
日本だと出産時の胎児の身長は約50cm、
体重は約3,000~3,300gといったところかしら。
さてここナカラには「病院」はその群立病院一つしかない。
一度、マラリアかと思ってその病院で受診したのだが、
昼ご飯を持参し一日がかりで病院に来ている患者が、
廊下や外にまで溢れかえり(座って順番を待っていたり、
具合が悪いのか転がって寝ていたり)、その廊下は
子どもの排泄物で汚れていたりと、とても衛生的とは言えない環境だった。
明らかに、需要に対して供給が追いついていない様子が見て取れた。
そのことはつい最近の新聞でも取り上げられており、
ナカラ経済特区の導入に伴い、世界各地から多くの人が流入、
それにより医師・看護師・医療技術者といった専門家の不足が著しく、
需要に対応しきれていないということだった。なにやら申し訳なく思った。
ここナカラの人口は約23万人で面積は324㎢(東京23区の約半分)だが、
なんと医師は10名(!)しかいないらしい。その医師や看護師も見た限り、
外国人医師(キューバや北朝鮮、ポルトガルやブラジル?から)が多いようであった。
現在ナカラにはこの群立病院の他に11か所の保健所(簡易病院:クリニック)があり、
そのうち産婦人科を兼ねたところは4か所のみ。
それ以外のところは母子保健にかかる相談も受けられない。
しかもこれらの医療施設は主に中心部に集中しており、
その11か所の保健所(簡易病院)で対応しきれない患者は群立病院に流れるしかない。
そうなると通院するのも、一日がかり。
経済的・距離的に通えない人たちは、親戚や知人を頼るしかないのである。
事実、うちの大家さんの妹さんはモナポ(Monapo)という
ナカラから車で1時間ほどの小さな町に住んでいるが、
群立病院に通院するため、すでにここ数週間は大家さんの家に
(子連れで)居候している状態だ。
おちおち病気にもなっていられない。






































