その23 | もっと!! り フォームおじさん?

もっと!! り フォームおじさん?

かわいいかわいい 姫ウズラの育ち様は如何ッスか?
ちっさいちっちゃい姫ウズラの生き様は如何ッスか?
新米姫ウズラーの奮闘記は いかがっすかぁ~
と思ったんすが、いろんなモノのフォームを変えてるリフォームおじさんの育ち様でいいっすか?

夢のような会食から数ヶ月。衆議員が解散した。

裏金問題に総理の身内から薬物疑惑 ひいては河岸内閣内での薬物、パワハラ、セクハラ問題多発で、内閣支持率どころか政治不信が極まりついに総選挙になだれ込んだ。

第50回総選挙記念すべき総選挙だ。と松木の鼻息が荒くなって来た頃、松木電機の電話が鳴った。

相手は自民党 元 副総裁 朝生 大助 の第一秘書からだった。

やられたか~不破さん信じてたのに、、憚られたか!

しかし!行からいでか!こうなったら腹はくくるわ!


呼び出し先はオークラ・トーキョーホテルだ!

流石に一人で行くのは怖すぎる!籾山を誘ったが、籾山は途端に「持病のしゃくが!」と腹を抑えて塞ぎ込んだ!  オマエは町娘か!! と怒鳴り散らし、仕方なく一人でオークラへと向かった。


オークラのフロントで【松木】と伝えるとすぐにエージェント・スミスの様な黒服のSP?が2人現れ、松木は捕まった宇宙人の様に、オークラの一階の一室に通された。。そこはまさに割烹旅館の一室風で、5メートルもあろうかと言う座敷テーブルのど真ん中にまさに彼は鎮座していた。

肘掛け付きの座椅子に座る前に松木はリクルート面接学生のように 松木 正 です!

と直立不動で挨拶し、75度のお辞儀をした。

「まあ、そんな硬くならんで、座りなさいや」

あのダンディなダミ声だぁ~((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「スマンかったなあ!忙しいトキの人にわざわざ来てもろうて」   とんでもありません! お招きに預かり光栄至極に存じまする。  

「おいおいおい侍じゃねぇんだから! なにも取って喰おうって訳じゃねぇんだし」 ああ〜取って食われそうだ! オーラ半端ねぇ

「まあ駆けつけ一杯だ」と朝生はビールを傾けた、慌てて席についてコップを差し出したがテーブルが広すぎて、片手をテーブルについて受ける形となった。松木は、すぐさまコップを持ったままテーブルを高速すり足で回り込み、朝生からビンを奪うようにして、朝生のグラスにビールを注いだ。「おもしれぇな兄ちゃん!」朝生は満面の笑みで乾杯とグラスを掲げた。

あのうこちら側に座っていいですか?

「おお、いいよ良いよ!」朝生は隣の席の座椅子を引き寄せて座る様促してくれた。


この好々爺が政界のドン 朝生 大助 か!


刺盛りかと見間違うようなお通しをちょいちょい突付きながら挿しつさされつしていると、数人の女中さんとシェフが入ってきた。テーブルに並べられたのはなんと ハンバーグオンザオムライス!?ならぬハンバーグサンドオムライス!



「おお!来たか来たか!腹減っちゃってよ~ここのこれさ、うめ〜ンだよ」と、さっそくスプーンで皿をカツカツいわしている。「うまいなぁー おお松木くんも食え食え!」 頂きます🙇 厚みのあるハンバーグも肉汁が圧巻だが、何より上に乗ったオムレツの表明がキメの細かいこと、しかも中はトロトロ❤(ӦvӦ。)

「都内の別の店でさあ 俺が見つけたのここのシェフに教えたらパクリやがってよ~」シェフは苦笑いしてこっくり頭を下げた。 

シェフ達がごゆっくりおくつろぎ下さいと部屋を出たとたんに朝生はハンバーグと格闘しながら話し始めた。


「知ってか知らずか知らねえが、俺の家系は代々政治家実業家でよう、 金とコネは昔から腐る程あった。   俺も駆け出しの頃はこの金とコネを使って日本を世界一の国にしてやろうなんて躍起になってたなぁ。 だが、やっとこトップの椅子に這い上がったのはジジイになってからだ。 金とコネだけじゃあ思う様にならねぇ なんてぇか、足にまとわりついて走らせねぇ様にする 有象無象のバケモノがうようよ居やがるんだ。」


口の横に赤いチキンライスのコメを付けたまま、朝生は続けた。


「しかもよう!ココだけの話総理の椅子なんざ日本のトップでも何でもねぇのよ 政界なんてのは寂しいジジイ達の溜まり場になっちまってんだなぁ もちろんまだなんとかならねぇかとも思うが、しがらみも人情も棄てられねえ普通の諦めジジイの集まりなんだよ。  あんたソレをひっくり返す覚悟はあるかい。」


朝生よりも遅く食べ始めたが、この時点で、最後のひとくちが乗ったスプーンを口から引き抜いた松木は


私にはコネもしがらみも政治手腕も必要以上の人情も、これと言った信念もありません。ただ金だけはタップリ産み出しましょう。子供が無駄な涙を流さない国にしたい。


「無駄な涙か、、、、あんた鷹の爪団の総統みたいなこというなぁ 恥ずかしげも無く    

 、、、まぁコネは出来たじゃねぇか!               公認で出てみろよ」

ナプキンで口をぬぐって朝生は残ったビールを流し込んだ。

ありがとうございます。

松木は朝生のコップに波々とビールを注いだ。

「おっとっとっと!」