な、なんだあらたまってぇ~
松木は毛布で股間を抑えながら応えた。
『松木さん総理大臣になれますか?』
ベッドから仁王立ちのマルシチを見上げながら松木はポカンと口を開けた。
な、何だよ藪から棒に!松木はかたわらのタバコとライターをとって、タバコに火をつけた。
( ´ー`)フゥー...煙を吹き出しながら頭をムシャモシャとかきあげ松木は
無理だな、、、といった。この数日と、これまでのマルシチを見ていて松木もある程度の事を理解した。
国をかえるってか、、、気持ちはわかるが、、
『金があれば出来ますか?』
!! そ、そりゃあ 言いかけて松木は考え込んだ
とにかくパンツ履いてこい!
服を着てマルシチが戻ってきた。
松木は続けた。 マルの考えは?どうしたい?
マルシチは松木の前にどっかりと座り込んだ。
『政府とは国民の為に国を良い方に導こうとするもの 今の政府は政府の内部のみを見て政府の為に動いています。最初は国を良くしたいと志を持って議員になるのでしょうが、ほぼヒトは金と権力と派閥によってネジ曲がってしまうようです。』
ふふん( ̄ー ̄)ニヤリ その通り。
『ある意味、国のトップは国民の平和を目指し金などに左右されず独裁ですら無くてはいけないのかもしれません。松木はいい人。日本のために独裁者になってくれませんか』
ちょちょ!
『そのためにはボクが金を集め松木さんを担ぎます。』
ん、?、、、
まあ考えてみるわ、
『それと、しばらくお休みが欲しいです。タケルは政府の人に海外に連れて行かれた様です。海外留学という名目で、事件を早期風化させるためだけに。ある意味、国内より安全かもしれませんが、タケルをみてきたい。』
パスポートか、、偽造するしかねえかぁ
『ダメです。必要ありません。松木さんはこれから不法不正なことは一切しないで下さい。』
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 酒とタバコは止めねぇぜ!
マルシチはすでに成田にいた。渡航データのハッキングで、タケルがマレーシアの首都クアラルンプールに飛んだことがわかっている。マルシチは初めての海外旅行と、スパイ大作戦で妙に気持ちがウズウズしている。
『これがウキウキワクワクね❤』
マルシチにとって防犯カメラの死角を縫って荷物室に忍び込むことは造作も無いことだった。最近アマゾンプライムやネットフリックス Huluでみたミッションインポッシブルと、ランボー、007シリーズは大いに役に立った。でも1番共感したのは何故かマ・ドンソクだった。
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