犬はしゃべらない。


つまり、桃太郎と出会った犬はきび団子が欲しいなんて言ってない。

桃太郎が犬を見て勝手にそう信じ込んだのか、ワンワン吠えられたか。どちらかでしかない。


そうすると犬の感情なんてわからないもので、桃太郎を嫌って吠えたのかもしれない。そう考えるとなんてたちの悪い話だろうか。


嫌な奴にいきなり団子食わされて、鬼と戦うとか言い出す始末。


仕方なくついてくと猿やキジも道連れになるのがわかって仕方なくついていく犬。


鬼ヶ島に行くといきなり金棒持った鬼と戦えとか言い出して、なんとか倒したと思って伝説になると思ったらなんかいつの間にか桃太郎の手柄になってるし。


悔しくてみんなに吠えまくる。ワンワン!!すると終いにはこの犬いかれたと思われて処分されちまうんだ。


iPhoneからの投稿
おじいさんは必死で走りました。

途中にもあたりを探しながら走っていました。しかしおばあさんも、桃太郎も見当たりません。

おばあさんの姉の家に着き、ドアを開けました。


そこには血の海がありました。その先には何も見ていないおばあさんの姉が横たわっていました。足の方を見ると犬が噛み付いて肉を引きちぎっています。

隣には姉の旦那が。これも亡き者となり、頭から大量の血をながし、目玉をつついているキジがいました。


呆然としているとおじいさんは、奥の部屋から物音がしたのに気づきました。


おじいさんはおそるおそる奥の部屋へと進むとそこには猿に引っ掻き回され全裸で血だらけのおばあさんが狂ったように叫んでいました。


「桃太郎が鬼を退治したぞー!!!」

気づくとおばあさんを見下ろすように桃太郎がいました。桃太郎はドライバーを振り上げておばあさんの頭にむかってスウィングしました。


おばあさんはしゃべらなくなりました。


桃太郎に話しかけようと思って顔を上げるとそのには桃太郎はいませんでした。


ただおじいさんの右手にドライバーがしっかりと握られていたのです。


完
どこを探してもおばあさんはいません。


桃太郎も親戚の家に預けたし。。。親戚。。。


おじいさんは膝から崩れ落ちました。


親戚とはおばあさんの姉夫婦の家で、おばあさんは子供の頃から姉にゴミのように扱われていたのです。


昔一度姉のことを鬼と言っていた。それでも姉は、おじいさんには優しく、おばあさんが徘徊していなくなると桃太郎を預かったりしてもらっていました。


認知症になってからも昔のことは忘れていないらしく、姉のことを嫌っていたらしく、話にもあがりませんでしたが交流は全くなかったようです。


「そうか、あの鬼の話は姉のことだったのか。それを桃太郎に頼んでいたのも知らずにわたしは姉のところに預けてしまったのか。。」


おじいさんは姉の家に走り出しました。


つづく