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先日、ランチの時間に学校から帰って来たペマコ。
食事をしながら、こんなことを訴えて来ました。
「この前、新しい男の子がクラスに入って来たって言ったでしょ？みんながその子に意地悪するんだよ！」
なんでも、転校生の彼が発言すると、みんながしーんとしたり、ある時は酷い言葉を投げつけたりするそうで。
また、彼と入れ替わりに転校した子のことを持ち出して、
「あ～あ！××くん（転校した子）の方が良かった！」
などと言っているのだとか。
そんなことが続いたある日のこと。
みんながやりたくない仕事を、彼に押し付けていたそうなんです。
その中にはペマコの仲の良いお友達もいて、ペマコはショックを受けたのだそう。
みんながしたくない仕事なんて、彼だってしたくないですよね。
しかし、彼が断わっても執拗に押し付けようとしたのだとか。
その中には、今までクラスみんなから嫌われていた子の姿もあり。。。
見かねたペマコ。
「私がするよ。」
と手を挙げたそうなんです。
「みんな酷いんだよ！△△くんはやりたくないって言ってるのに。ペマコ、自分がされてないのに泣きそうになっちゃった。」
「スケート（授業）でも、滑ったことないのに頑張って上手に出来てるのに、みんなが下手だって笑って。本当に△△くんは頑張ってたんだよ！」
と泣くペマコ。
・・・学校では泣くのを我慢してたらしいんです。
そんな姉・ペマコを見て、タマオも何か言いたげでした。
そして話の隙を見て発言したタマオ。
「タマオはその子のお顔を見たことないから、涙出ないよ。」
タマオや。このトピックのポイントは「泣く・泣かない」ではないんだよ。
そんな弟のどーしよーもない発言をスルーしつつ、まだ泣き続けるペマコ。
「ペマコがもっと強かったら、みんなに強く注意できるのに。。。」
助けてあげたいけれど、「20人vs1人～多勢に無勢～」を思うと、大人しいペマコは声を上げられないようなんです。
そして、そんな弱い自分が悔しいと。
「でもペマコは、一緒になっていじめてないんでしょ？仕事を押し付けられている時にかばってあげたこと、きっと△△くんは嬉しかったんじゃないかな？」
と私。
△△くんはスイス国外からの転校生。
母国語はドイツ語ではありません。
ドイツ語は完ぺきではない（けれども話せる）といった具合で、コミュニケーションがあまり取れていないのかもしれません。
ちなみに彼は↓これが作られた国からの転校生。
（写真クリックでHPへ）
ちょっとスイスでいじめられるイメージないですよね。
（私の勝手なイメージですが）
私も小学生の時に三校（と入院中に養護学校）に通い、転校生の経験があります。
初めての転校は小4の時。
北海道→広島に引っ越した際は方言の違いからか、からかわれたことも。
北海道の言葉が標準語と思っていたその頃の私からすれば、「お前ら全員菅原文太かよ！」みたいなクラスメイトのしゃべり方の方が違和感がありました。
「朝日ソーラーじゃけん！！」
※菅原文太氏は宮城出身なんですって。仁義なき戦いの役柄＆朝日ソーラーのCMで広島弁を使ってるのだそう。（ミニ情報）
・・・その数年後、私も似たような言葉を話すようになりましたが。（私、北部九州と山口県のミックスアクセントです。）
からかわれるのがいやで話さないでいると、今度は「ネクラ」と言われ。
そんな中でも、仲良くしてくれた友達がいてくれたことはとても心強いことでした。
↓手荒いいじめもありました（大人だったら犯罪だぜ）
数年後、中学生になった私。
また転校の多い中学時代でした。
・・・私、中学校は四校通っています。
転校した先で、いじめられていた中国人のクラスメイトの女子がいたんです。
何もしていない彼女を、靴で殴った男子。
これがインテリヤクザのような連中で、不良なんだけれども勉強もできる。。。
叩かれた彼女を目の当たりにした私。
私だけじゃなく、クラスみんなも見ていました。
でも誰も何も言わないんです。
怖いから。
「何もしてないのに！やめなさいよ！」
という気持ち、助けてあげたいという思いはあるのに、怖くて言葉にできなかったあの頃。
今のペマコの気持ちは、この時の私の気持ちに似ているのかもしれません。
ペマコの、そして△△くんの、双方の気持ちが分かるがゆえに私も苦しい。
もしかしたら、ペマコと△△くんのことを思って苦しいのではなく、自分が転校した際にいじめられたという苦い経験と、いじめられている人を助けることが出来なかったという自責の念が、今の私を「苦しい」という思いにさせているだけなのかもしれませんが。
転校生という立場は本当に心細いもの。
そこにいじめが加わると、行き場がないんです。
そんな中で、誰か一人でも味方になってくれる人がいたらとても心強いもの。
ペマコは「弱い自分」を恥じていますが、さりげなく手を差し伸べたことは素晴らしいことだと思います。
・・・本当に弱いのは、いじめている側ですから。
今の状況が好転して、△△くんにとって、そしてみんなにとって、学校という場所が楽しいと思えるところになって欲しいですね。
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