ビクトリアの滝はとても壮大です。
カメラ代わりの携帯をビニールに包んで行ったのですが、途中で雨と滝から来るしぶき(霧)のせいで写真もままなりませんでした。服を着て、外でシャワーを浴びているようでした。そのため、メインの滝が見える写真はありません。
私のように途中で諦めなかった人もいました。
クリスです。
高校の頃から写真が趣味の彼は、キャノンの一眼レフ、2-3の望遠レンズ、予備の充電電池を3つを揃え、毎日ラップトップでデータをセーブ、その上外付けハードドライブでバックアップを取る程の用意周到さでした。
彼には、癌で闘病中で旅行のできない父とその付き添いをしている母が居ます。彼らに是非写真を持って帰りたいと意気込んで来たのです。
この滝も最後まで写真を取りました。
そして、その後、カメラの電気が入らなくなってしまうのです。
彼にとっては大きなショックでした。
写真を撮りたくてサファリに来たのに、サファリに到着するまでも無く、旅行2日目して、カメラがうんともすんとも言わない状態になってしまったのです。
彼は表現の手と足を奪われたと言っても過言ではありませんでした。
イブニングのクルーズを前に超不機嫌のクリスを前に私とトムは顔を見合わせました。
フィールドに手を合わせ、カメラが機能している現実を見つけました。カメラも不具合があってもどうも本体は壊れていないようでした。でも、直ぐそこにシフトさせてくれないのです。
どれだけ、直るの時間が計ると、指が2日で止まりました。早くならないか聞いてみると、クリスの激怒した顔が見え、これは彼のエナジェテック・ブロック的なものだとわかりました。
まさか、会って2日目の上、左脳至上主義のクリスにこんな話できません。仕方なく、トムにこの状況を話しました。私たちはお昼を食べた時に近くの食品店の場所を訊き、お米を仕入れました。カメラを乾かすためです。
その後も、不安なクリスは、カメラ屋さんを探しました。そこには、旧式のもが欧米の2倍で売られていました。ケースを真剣に眺めるクリス。
ボツワナに移動の次の朝まで、待つことにしました。彼はまたもやバックアッププランを考えていたのです。(しかも彼は、スタッフに動かされたくないため、お米とカメラを袋に入れ、それを金庫に入れるほどの用心深さ)
次の朝、部屋で食事をした私は待ち合わせのロビーに行くと、機嫌の良いクリスを見つけました。お米につけになっていたカメラのスイッチが入ったとか。
ガイドに後日、何で24時間以内直ったか、尋ねてみました。
「あなたがフィールをアクセスする事で、彼のガイドが助けて早くなったみたいだね。彼に話しましたか?」
マトリックス関連は全く話していなかったのですが、彼にももっと自発的(spontaneous)に直感で動くことはトムと私で薦めました。勿論、計画万全の彼に人生の中でやるのは困難なので、トムと時々やるオンラインゲーム上やることを薦めました。ゲーム上なら失うものが無いからです。
「そのゲームの話が良かったようだね。これまで、彼はガイドを拒絶していたけど、少し受け入れられたんだ。」
そして、彼がガイドと少しでも繋がった事が次の日彼のカメラが起動する要因となったのです。
それでも、クリスは前の日に行ったカメラ屋戻り、ちゃっかり電池の換えがあるかどうかチェックしていました。

やっぱり、用意周到さはそんなに簡単に直るもんじゃないようです。
これで、サガは終わりませんでした。



