R246と環八を結ぶ抜け道は地域住民を悩ませていた。ガードレールのない路地に渋滞を避けようと入ってくる先を急ぐ車たち、夜は暴走族が走り抜ける…生活者は安心して暮らせない。行政はセオリーどおり、住民のためにガードレールを設け、人はその中を歩かせ、ついでに電柱も一緒に中に入れて車を走りやすくする…なんてことを考える。
そんなコトこのまま続けていいの!?と行動を起こしたのが「東京都世田谷区企画部都市デザイン室」だ。(今ではネットでも検索できなくなっている)
当時としてはハイカラな部署で“なんじゃそりゃ!?”とマスコミからも注目を浴びたらしい。
それもそのはず、まちづくりを生活者視点で考え直そうと「効率」と「快適」を競合させようというのだから、日本中の都市のまちづくりを震撼させちゃった。欧米では既に当たり前のように行われていましたよね…!?(卯月先生っ)。
抜け道に車がたくさん押し寄せる → 歩行者は危険 → 道を整備しよう → 車は走りやすくなる → なおさら車が増えてくる…??
だったら「走りにくい道にしたら?」
まっすぐな道を、くねくね曲がっているように見せる。
歩道を公園のようにする。
近くの公園整備計画を縮小し、こっちにお金を持ってきたら。
歩道の管理は地域住民が行う。
ほか
こんな話を行政マンと地域住民、そして沿道の企業や学識者も加わって、「こんな道を歩きたい」というワークショップが展開された。
そのワークショップという耳慣れない言葉も、今では市民権を得たね…。
自分たちの住む場所は自分たちで解決をする。
それが地域づくりの原点なんだね…!
結果、歩道では希薄だったご近所付合いが復活。
子ども達も安心して通学や遊べる空間になっていったのだね…。