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木を探し回って四時間、一本も見つからない。
木だけではない。何も、無いのだ。
松明とグロウストーンのおかげで、町の周りは薄暗いが、十分見渡すことができる。
「なんもねぇ!!」
本当に平地。これ程までにフラットな地形は、今までに見たことがない。
スティーブの恐ろしげに見るその目には、少しだけ、ワクワクとドキドキが入り混じったようなものが見えた。
幸いにも、草は生えていた。
数メートル先に数本。規則性はなく、地面から生えたというよりも、地面に植えていると言ったような外見だ。
スティーブはいつもそれを見てこう思う。
(草をおいてる……)
そして今回もそう思うのだった。
草が生えているのならば、農業ができる。と、思ったのだが――
「木材ないとツール作れないじゃないか……」
肝心な事をすっかり忘れていた。この世界では、木は絶対に必要で、生きていくにはどうしてもそれを見つけないといけないのだ。
そして、それはどこにもない。
もう、何をするのでも木が必要になってきた。しかしもう彼には木を探す気力は残っていない。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
発狂するスティーブ。サバイバルの辛さが改めてわかった夜だった。
そして、この静かな夜に、スティーブの悲壮感たっぷりの奇声は、十分過ぎるほどに行き渡ったのだった。
○
「ぐぐぅ~」
腹が鳴いている。
月すら見えない真夜中に、一人ぽてぽてと歩く。
風が、吹く。
何処から吹いてくるのか分からないそれは、彼の空腹を嘲笑うかの様に口の中に入る。それは、何の腹の足しにもならない。
「ああーリンゴーたべーたいー」
そろそろ空腹のその先がやって来そうだった。
その先――自分のライフが奪われる状況下のこと。
「はは……」
独りぼっちのこの世界で、彼は思う。
(あれ、よく考えると……)
(なんであんだけの町作っておいて……)
そう。
(なんで、この世界に誰もいないって思ってたんだ……)
どうして、あれが自然生成だと、
(決めつけていたんだ?)
瞬間、スティーブは痛感した。というか言った。
「俺のバカあああああああッ!!」
数分何かを思いつめたような顔をして、スティーブはあの町へと向かった。
自分以外の、“旅人”を求めて――。
どもども!
今回はとっても少ないですが、仕方ないのです。語彙力ないので言葉が出てきませんww
はい、次回からは二人目登場!? になるのでしょうか……。
多分“もう一人”は、アプデで追加されたあの方――!?