本当ノ終
世界が終わり、また二人だけになった。
もう、彼等の邪魔をする者はいない。
終焉へと進む世界。
多くの謎を残し、少年達は最後の時間を過ごす。
白と黒、彼等の闘いは戦いに変わった。
神は言った。「刻み込め!」と、
「最後に、戦えるなんてな……」
終編
世界がまた終わった。
何故かは分からない。
そして、あの少年の、いつの間にか顔が前のように真っ白くなっている白という少年の前には、
「黒……」
同じく、顔を真っ黒くした、黒という少年がいた。
この星に残っているのは、彼等二人だけだ。
終焉の十字路はやがて、黒く輝きだす。
世界の最後を見届ける、大いなるマザーのように……。
●
「さて、黒!」
「シロ……」
黒はまだ、何かをブツブツと言っている。
「シロハ……オレガコロシタ……」
「勝手に殺すな!」
「オレガ……オレガ……!!」
「黒!」
黒にそう言うと、ビクッと体を震わせ、子猫のような目でこちらを見てくる。
「しっかりしろ! お前はそんなやつじゃない!」
二人がまだ小さい頃、黒はいつも白を助けていた。白にとってはお兄さんのような存在だった。
だから黒がいきなり、
「旅に出る」
と言い出しても泣きたいのを必死にこらえ、笑顔で見送った。黒に安心して行って欲しかったから。
そんな憧れの黒がこんなになっているという現状に、白は相当腹立っているであろう。
(やっぱ最後はこれしかないか……)
そんな中、いつもと変わらない声で、白は言った。黒も白に釘付けになっている。
「黒! 俺はお前に、『たたかい』を申し込む。闘いじゃなく、戦いで、だ!」
気のせいだろうか、黒が少し笑った気がした。
ゴウ!
風が、白の風神が吹き荒れた。
これはまるであの時のようだ。
世界崩壊前の時のよう――