ドンペリ玄関 @ 小説置き場 -32ページ目

ドンペリ玄関 @ 小説置き場

 グループブログ「ドンペリ玄関」です。
 基本的に、小説を書いていこうかと思ってます。



人は死を感知した時
ドーパミンやβエンドルフィン、セロトニンの
分泌によって幸福を感じると言われている
その分泌量は異性から得られる性的快感の
100倍~200倍と言われている
これを
“神からの最後のギフト”
そう、人は言う
果たして現実なのか夢なのか
それはその瞬間に遭遇した人にしか分からない



諸事情により出かけている今井に代り
世鶴が留守番をしていた
カランコロンカラン
と、言いながら一人の男が入ってきた
「あ、今日は休業な....」
男はにっこりと笑った

「あ....」
男は世鶴のよく知る
元赤城家執事の塚本だった
「お嬢さ」
「死んだと思ってた!」
世鶴の失礼さにもほどがある
「死んでなどおりませんよ!この塚本、ピンピンしております!」
「え、でもなんで?ここに?」
塚本は急に真面目な顔で言った
「実は....私、お嬢様に捨てられてから、行くあてのない一人旅をしていたんですが....旅先で出会ったとある村に、普通ではありえないような災厄が降りかかっているんです...そんじょそこらの霊媒師じゃ追い払うどころか返り討ちにあってしまうとか....でも私は科学のトリックに過ぎないと思うのです、でも今日は今井さんがいないようなので、また後日伺います」

世鶴は近所にできたパンケーキ屋の事で後半から話の単語が所々ポンキッキになっていたが
とりあえず適当に頷いておいた

塚本は出口のドアをあけ言った
「あ、ここだけの話ですが..営みは感じるフリが大切ですぞ、ではまた日を改めて」
塚本はそう言いのこして出ていった
「なにがなんだか」

翌日

今井探偵事務所に塚本と和服を着たおばさんが来た
女が話した
「私は浅葉(あさば)家当主妻の浅葉 虛空(こぞら)と申します…貴方が一流私立探偵の...」
「はい、一流私立探偵の今井です、話はある程度聞いていますが...なぜポンキッキの事を私に?」
塚本と虛空は声を合わせて「は?」と言った
「ポンキッキ...?私はお嬢様に怪奇現象の話をした筈なんですが...」
塚本がいった

今井は一通り世鶴を責めたあと
話の事情を聞いた
世鶴が話に入るとややこしくやるので
隣の部屋で新作ゲームの
培養派3rdをやらせることにした

そしてようやく事情を聞くことができた
「とはいえ...なぜ霊媒師ではなく私に?」
今井の質問に対して虛空が言った
「霊媒師は皆死にました...我が一族は霊媒師の一族なのですが、日本で5本の指に入る霊媒師の勢至(せいじ)...つまり浅葉家祖父も取り憑かれ怪死しました...でも私は遺産目当てにしている親族の仕業なんではないかと思うんです...勿論報酬はお出しします、とりあえず3億ほ...」
「わかりました、お任せください」
今井の金銭欲が今井の精神をコントロールした

二人が帰ったあと
今井は巷で話題の人間をダメにするクッションに腰掛けた
体がゆっくりと沈んだ


後日
浅葉家が取り仕切っている村、ホ村へと
今井と世鶴、そしてプライベートの益子は向かっていた

村に入るやいなや
ただならぬ違和感に気づいた
村の看板にプラズマクラスター濃度高め
と書かれていて合点がついた
しかし、異変はそれだけではなかった
村人たちの様子がおかしい

笑いながら鶏を〆る男
笑顔で狸の死体を引きずりながら走る子供
騒音を流しながら布団を叩く主婦
フェラーリに乗る出川哲朗
「九月中に更新できなくてごめ~ん!」
と叫びながら走るアリーリョ

「主婦と出川は関係ない」
益子がそんなことを呟きながら歩いていた
そしてついに浅葉家の門前へとたどり着いた
門では一人の青年が待っていた
「今井さんですね、母から話は聞いてます私は文殊(もじゅう)です、一族全員集まっております」

3人は文殊に案内された
「そう言えば、前に霊媒師が来たと言ってましたが、どんな人が?」
今井の質問に対して文殊は答えた
「最初に来たのは、一体さんという人です」
「一休さんか!」
世鶴がつっこんだ
「そして二人目は上田下 左右左衛門です」
「格ゲーコマンドか!」
益子がつっこんだ
「ですが、二人とも翌日に...ぐっちゃぐちゃの」
「うえ...」今井が言った
「ぎっちょぎちょの」
「oh…」世鶴が言った
「サラッサラに死んでました」
「擬音おかしいでしょ」
今井がつっこんだ

大広間の前に立ち
文殊が声を張り上げた
お客様のぉぉぉ...おなァァりィィィ!!

近くで叫ばれた3人は耳がキーンとなった
広間には文字通り一族揃っていた
皆胡散臭い霊媒師のような格好をしている
さっきとはまた違う異様な空気が漂っている


3人はまだ知るわけもない
これから恐るべき死闘に巻き込まれることを