占いや降霊術をしてはならない理由 | あなたの心と魂を励ます[ちゃぷれんろごす]

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こんにちは、なぎさです。

 


聖書では占いなどはダメだよという記述があります。

今回は神学的な方面から見る占いや降霊術などをしない理由です。


このブログをご覧の方の中には占いやチャネリング、降霊術などをされる方もおられますが、皆さんのお仕事を否定する意図は一切ありません。

ここではあくまでも「神学的に占いなどをしない理由」を書いていきます。

 

 

クローバー

 

 

旧約聖書の第1サムエル記28章を見てみましょう。

 

神様からの言葉を預かって人々に語る者を「言者」といいます。

言者」ではありません。

言者は神の言葉を預かる人なので、その内容が人を悲しませるものであっても、自分の手足を奪う事になっても人々に語らなければなりません。

命がけです。

言者は未来に起こることをあらかじめ発言する人です。

命がけではありません。

 

この預言者の一人がサムエルという人です。

当時、イスラエルの国の人々は神様の指示によって預言者が国を動かすのではなくて、周辺諸国のように王様がトップになってほしいと願いました。

 

つまり、イスラエル国民は自らの意志で神様を拒否して退けたのですね。

 

それならばお前たちの望む形にしてやろうと神様から指示された通り、預言者サムエルさんはサウルという背が高く見た目がとても美しい青年に「あなたがこの国の王になります」と油注ぎという任命儀式を行います。

 

サウルは王になるのですが、見た目だけはとても立派で確かに王様感がありますが、神様への信仰心はほぼありません。

都合のよい時に神様の名前を使うような、そんな人でした。

 

上手く行ってたのは即位最初のころだけ。

 

あとは、自軍に自分が召し抱えた羊飼いのダビデくんのカリスマ性と信仰深さと能力に嫉妬をしてしまい、サウルは自分が命を落とす最期の時までダビデを無き者にするために何年も追いかけまわします。

 

ダビデは次の王だと既に任命されていてサウル王もそれを理解しているのですが、気持ち的にももう収集が付けられない状態になって、ずっと追うのです。

 

 

追いかけまわしている頃、サムエルさんが死去しました。

 

周辺国のとても軍事的に強い国が攻めてきているし、その国にあのダビデが亡命しているからダビデが自分の命を取りに来る可能性大!と、サウル王は焦ります。

 

サウル王は国から占い師や降霊術をする人を追い出す勅令を出しているのですが、焦りと自己保身のためにこっそりと女性占い師の所にお忍びで出掛け、死んでしまったサムエルさんを呼び出してほしいと言うのです。

 

なぜ呼び出してほしいと思ったのか。

 

それは目の前に迫る敵とダビデに対して「あなたは勝てる」と言ってほしかったのです。

少し先の「都合の良い」未来を知りたかったのです。

ですが、呼び出されたサムエルからは「明日、あなたと息子は死ぬ」と言ってほしくなかった悪い未来を告げられてショックで倒れてしまいます。

 

 

 

旧約聖書3つ目の書物「レビ記」にはこうあります。

 

あなたがたは何でも血がついたままで食べてはならない。まじないをしてはならない。占いをしてはならない。

(中略)

あなたがたは霊媒や口寄せを頼りにしてはならない。彼らに尋ね、彼らによって汚されてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。

─ レビ記19章26、31節

 

サウルの行為はこのレビ記の規定に違反します。

ではなぜ呪い(まじない)や占い、霊媒(降霊術)、口寄せ(チャネリング)をしてはならないと神様は言うのでしょうか。

 

 

理由は2つあります。

 

  1. 未来は創造主の管轄領域だから
  2. 創造主以外に聞くことになるから

 

 

 

物事はすべて創造主である神様が決めたタイミングで起こります。

人が未来を覗き見るというのは、神様の領域に無断で足を踏み入れている状態になるのです。

 

神様はあれとこれを支配している方…ではなくすべてのものを管轄されてそうなるように設定し運行するようにしている方ですので、踏み入ってはなりません。

 

また、神様の声を聞いてこの先こうなるから気を付けなさいというのは言者ではなく言者です。

 

最後の預言者はイエス・キリストがいた時代のバプテスマのヨハネと呼ばれる人です。

この人以降、預言者はいません。

 

 

となると、自称預言者や先読みをする人々は誰に聞いているのでしょうか。

 

誰とコンタクトしているのでしょうか。

 

 

 

…神様以外とコンタクトを取っているということになるのですね。

 

 

 

未来については神様の領域であり神様のみが知っている。

創造主の決められたタイミングで物事は起こるので、イエス様ですら関与されていない部分です。

イエス様未満である私たち人間が神様以外にコンタクトを取っても正確な未来は告知できないのです。

 

2つの意味で、神学的にはまじないや占い、降霊術やチャネリングはやってはならないということになります。

神様がダメだ、やめなさいと言っている事をやった場合、当然罰せられてしまいます…。

 

 

しかしここで疑問が出ます。

昔の預言者たちは「ウリム」と「トンミム」という道具を使って占いのようなことをしている記述があるのです。

それはいいのでしょうか?

ウリムとトンミムを使うのは良くて、他の占いはダメってダブルスタンダードなんじゃ?

 

 

預言者たちは創造主の指示通りにウリムとトンミムを使って創造主にお伺いを立てているのですね。

ですから2つのダメな理由に該当しないのです。

 

ちなみに、このウリムとトンミムという道具は現在失われているものなので、結局もう誰もこの道具を使ってお伺いを立てることはできません。

 

 

 

クローバー

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

 

占いと称していても実際は厳密に計算されつくした統計学だったりするものもありますね。

そういうものは素直に統計学的にこうですでいいと私は思っています。

 

 

一見、神学は見えない神様信じてるしオカルトやスピリチュアルと大差なく、何かのよく分からないもので癒しのパワーや引き寄せの何かがあるような、そんなつかみどころのない感じですが、実際はとても現実思考なのです。

 

 

…とかくいう私も昔は占いとかできてたクチですし、真言宗の方から弟子に欲しいと言われたことがありますが、占いをやると頭の奥が痛くて本当にシンドイし、色んなアレとかソレが見えるのでもうやりません。

 

ここから「神様以外の何か」がいるのがわかるのですねー。