”ところで予選の時からイブニングドレス着用の出演者が多くいましたが、今回の本選も含め、もう少し歩く練習をしておいた方が良いのではと感じました。ステージのパフォーマンスは、一歩足をステージに踏み出したところから始まります。ステージに出て来るとき、右手でスカートを摘み上げながらゆっくりと歩く出場者が多かったのが、今回のコンクールを通して気になりました。この場合のドレスは、言うなれば仕事着です。自分の表現する音楽のイメージや、ステージでの自分の存在をプラスにサポートするための道具であり、その道具に振り回されてしまっては本末転倒です。ドレスの裾は地面に段差などがない限り、なるべく摘み上げないこと。これはイブニングドレスでは美しい姿ではありません。(先日、日本のあるファッション雑誌を見ていたら、読者モデルが長いドレスのスカートを片手で持ち上げた姿で得意そうにポーズを取っていて、仰天!) イブニングドレスのスカートは手で持ち上げたりせず、つま先でドレスの裾を蹴り上げながら、颯爽と大股に歩くのが良。もしそれで躓いてしまうのなら、きちんと歩ける程度にまで裾を短くしてもらうことです。“
(バイオリニスト、国際教養大学教授渡辺玲子氏のブログより抜粋させていただきました)