本日は10月11日(月) 十一面観音様の御縁日です
大山の御祭神の大山祇命様は別名 石尊大権現(せきそん大権現)様という神仏習合の神様で本地仏は十一面観音様です。
大山参拝行の続きです。寒川神社から始めたレイライン巡拝は大山~出雲大社相模分祠~白笹稲荷神社と続き、
本日は地元八王子の多賀神社~東京大神宮~豊川稲荷東京別院に向かい大山入峯、参拝行のお礼と報告そして個人的な参拝で巡拝させていただきました
始まりからご覧いただくにはこちらです
其の零
其の一
相模丹沢山系の大山です。
古来から富士山に登らぬなら大山詣でと、大山か富士山のどちらかには登らないといけないそうでした(絶対ではないでしょうけど)
しかも江戸時代は大山に登らないと男子として認めてもらえないそうでした。
富士山の神様は此花咲耶姫(このはなさくやひめ)命様で女性で
大山はその此花咲耶姫様のお父様の大山祇命(大山祇大神、おおやまつみのおおかみ)で男性です。
勿論のこと昔は両方の山共に女人禁制で神仏習合の修験道の山でした。
霊場であり修行場でした。
登りです
ご免なさい、登りは久しぶりの登山と入峯登拝の行中であり、写真撮影は控えていました。
(本音は思っていたよりはキツイお山で願文や真言、お経を唱えながらというよりは無心で登ってました)
慚愧懺悔、六根清浄、お山は晴天、登らせ給え と一人で少し唱えました
登拝門から始まった登りは石階段、木の階段、岩階段と時にはこの様な開けてちょっと一休みできるベンチなどがありましたが、28丁目の頂上まで途中でまだ何丁目、あと何丁目で頂上、、だんだんと心配になってきます。
10月上旬なのに下界の気温はまだ30度近くで、お山はそれより7度は低いそうですが私はすでに頭から下着まで汗でびっしょりです
登拝行は私だけで他は一般の登山者さん達で結構50歳代から60歳代以上までの方が見受けられました。
それなりの装備で登山している方がほとんどでしたが年齢的に大丈夫かなと心配になりました、それ位きつい登山道です
もしかしたら和歌山県の大峰の山上ヶ岳よりもきつい箇所がありました、まさに修行のお山です。
しかも30歳代位からの若い女性から60歳代の女性が過半数を占めていました。
前回のブログで掲載の大山阿夫利神社の横の登拝門口のお祓い場所で自分でお祓いしている方はまだしも、他の登山ルートでの登って来る方はどうなんでしょうか
霊山には禁忌事項がある事を知らないで登っている方もおられると思います(生理中や喪中や、肉食、にんにく、ねぎ等の球根類を摂取した方が必ずおられると思いますが)
神様仏様は大体のことや、もしも知らなかったことで故意でなければ許していただける場合がありますが、、、仏様系統は大丈夫ですが日本の神様系統は神様ご本人に大変迷惑が掛かります、神様自体の持っている力、パワーが弱くなってしまいます。
失礼で差別になってしまいますが一番いけないのは何も知らぬ存ぜぬの男性も禁制なのは勿論のこと
古来から女性は霊山や修行場には入れぬ女人禁制であり、お山に入れませんでした。
入山に際して現在は人間が勝手に決めた自由で行っていますが大丈夫でしょうか
巡りまわっての天変地異はまさにそれです
私が登った阿夫利神社から山頂の本社、奥の院コースは普通の方で休憩を含めて2時間位だそうです、私の場合は1時間20分位で登らしていただきました、、が・・・ 後日大変なことになりました58歳無理をしてはいけませんね
頂上 雲が目線と同じです
阿夫利神社 奥宮本社
大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)大山祗大神様は、山の神・水の神として、また大山が航行する船の目印となった事から産業・海運の神としても信仰されています。別名、酒解神とも呼ばれ、酒造の祖神として信仰もされております。富士山の御祭神、木花咲耶姫の父君であると共に絆を取り持つ神と伝えられています。
中は撮影禁止です。
奥の院
大雷神(おおいかずちのかみ)大雷神様とは、日本書紀に記されている雷の神様です。古来より火災・盗難除けの神として信仰されており、大山では大天狗とも称されています。
最初の本社で登頂のお礼を兼ねて 法螺貝を吹いて錫杖でお勤めを始めると
何やらゴロゴロと近くで始まりました、頭上というよりも水平に真横の雲から雷様のゴロゴロ音でしかも法螺貝を吹き始めた直後に一緒に奏でる様にです、これまた不思議ですが気を取られずにお勤めを続けます、真言密教の修験道式です。(高尾山式かな、)
法螺貝立螺、三礼、護身法、般若心経、理趣経(百字の偈)、大日如来真言、祝詞、御法号とここまでこれたお礼と祈願、懺悔までと大金剛輪、一字金輪、護身法解除、三礼、法螺貝立螺で終わると外で登山参拝者さん達が数名待っていました
安心と感心したのは熱心な大山詣での方達が沢山おられたことです
外へ出ると素晴らしい晴天でした
次は奥の院でもお勤めです。法螺貝を吹いて錫杖で、、、、
またまた、ゴロゴロと始めていただきます。
奥の院は大雷神 おおいかずちの神様は雷の神様で大天狗様です。
晴天でゴロゴロと大変ありがたかったです、大好きな天狗様、龍神様が現れていただいた様です。
山伏を長年やっていると本当に本物の神仏に会える時はとても幸せです 色々と御前でお話が出来てとても光栄でした。
頂上の休息所にて
少し休憩をして頂上から見晴台ルートで下りていきます。
その頃本当に不思議で大雷神様のゴロゴロは終わっていました
これより写真が多くなります
こんな整備をされた所や
実は下りの方がきついのです、足がガクガク
気をつけながら歩きます、六根清浄を唱えながら
歩いている時が心身共に魂の一番の修行になります。
弘法大師空海様が修行した大山です。
結構危険な場所があります。
昼過ぎ13:00位に中間地点の見晴台到着で、お昼ご飯のおにぎりをいただきます。
大山の尾根が見えます 至福のひと時です。
そして
膝が笑い始めています
結構やばい所を歩きます。
ここを熟年層や若い女性が歩いていきます。不思議です
そしてたどり着きました
高おかみ神(たかおかみのかみ)高龗神とは、日本書紀に記されている水神様です。
「髙」は山を指し、「龗」は龍を指す龍神と伝えられております。
古来より祈雨・止雨の神として信仰されており、大山では小天狗とも称されております。
高龗 たかおかみ と書きます
雨降り山の龍神様です
滝です、御神体であり行場です。
本物の仏様と神様の力を持った龍神様です。
そして数十分の道を下り進んでいくと
阿夫利神社の下に到着しました
大山阿夫利神社で改めて感謝の御挨拶です
色々と大変にお世話になりました。
そしてケーブルカーを使って中腹地点の
最終目的地 大山寺 真言宗大覚寺派
こちらの三代目管主は 弘法大師空海様です
大山寺の大日如来様、お不動様を中心の五大明王様や倶利伽羅龍王様、弘法大師空海様の方々に登拝修行が摩事なく満願できたことのご挨拶とお勤め行をして今回の大山参拝行は無事終了しました
後日談やお話が沢山ありますが次回にさせていただきます。
ハイカーとして登るのは少し違うお山だと思います。
信仰の霊山ですので目的と信仰をもって登ることをお勧めします。
私も久しぶりに貴重な体験もさせていただいた、とても素晴らしいお山です。
前回のブログにお話した様に自分自身が
入我我入して即身成仏の不動明王様や空海様になって登るお山です。
一般の方は節度や決まりを守って登山をしていただければ素晴らしい体験をされると思います
最後までお付き合いをありがとうございました。 鶴島大顕