在マレーシア日本大使館から、ときどきメールが入る。


それは、マレーシアに居住していたとき、日本大使館に提出した在留届がまだそのままになっているからだ。


本来なら、帰国する際に帰国届か転出届を提出すべきだったのだが、これを失念していたのだ。



そしてつい先程、在マレーシア大使館から新しいメールが届いた。


そこには注意喚起がされていたのだが、どんなことがマレーシアで起こっているか、いい機会なので皆さんとも情報を共有したいと思う。


注意喚起は、スリ被害に関してだ。



(以下一部転記)


当館には、在留邦人及び当地への旅行者から、スリ被害の相談や報告が多く寄せられています。主な被害場所は次のとおりです:ブキビンタン周辺、KLセントラル駅と同駅直結のモール内、バトゥ洞窟およびムルデカ広場周辺


ブキビンタンは東京銀座といった一等地 

KLセントラル駅はいわば東京駅  

バトゥ洞窟およびムルデカ広場は人気の観光地



【参考】 

これまでに把握されている主なスリ被害の状況は、次のとおりです。


実例)

1.ブキビンタン駅において背負っていたリュックサック内からクレジットカード在中の財布が盗まれていることに気がつく。駅構内では、エスカレーターで地上階に出る際、後方にいた男女3人組(中年男性、若い女性2人)が不自然なほど接近する状況があった。


2.ムルデカ広場周辺を散策中、背中に抱えていたリュックサックのチャックが開いており、現金在中の財布が盗まれていることに気がつく。


3.クアラルンプール市内に所在するホテル内エレベータにおいて、背中に抱えていたリュックサック内から現金在中のポーチを盗まれる。


4.パビリオン付近において、狭い階段で被害者を前後に挟み込むようにし、ショルダーバッグ内から携帯電話を盗もうとするスリグループが確認された。付近の通行人がスリ犯に声を掛け注意したため、幸い被害に遭わなかった。被害者は、ショルダーバッグを右肩から斜めにたすき掛けにしていたところ、同バッグがやや後方に位置していたため、スリ犯に狙われた模様。



● 在留邦人及び短期滞在者の皆さまにおかれましては、当館がこれまでに発出している注意喚起メールを基に、当地の犯罪情勢を認識していただき、貴重品を入れたバックは体の前でしっかり持ち歩くなど紛失や盗難防止に努めてください。


というのが主な内容。



よくありそうな手口ではあるが、リュックサックやショルダーバッグの弱点を狙った犯行だということ、そして成功率は決して低くなさそうだということが想像できる。


私が現役時代は、リュックサックといえば低年齢の学生しか持たなかったような気がするが、いまでは広い範囲で使われるようになった。


つまり、犯人からしてみれば、手に入れたい財布の供給量が増えたことになる。


ましてや犯罪に無頓着そうな日本人とあらば、まるで鴨がネギを背負っているように見えているに違いない。



対策は、

「貴重品を入れたバックは、体の前でしっかり持ち歩く」

こと。


まずは、これを徹底することだろう。



比較的治安がいいとされるマレーシアで被害が出たとなれば、日本も時間の問題だと思う。


そこで、復唱。


「貴重品を入れたバックは、体の前でしっかり持ち歩く」


これを是非とも習慣にしたい。


ZOZOTOWNより