また古典ネタ。
「中納言参りたまひて」
高校古典では、よく扱われる有名な作品です。
社会の授業でも聞いたことがあるでしょう、清少納言の枕草子の中の作品です。
藤原隆家が、清少納言に、紙が貼られていない骨だけの扇を見せつけて、
「これまで見たことのない素晴らしい骨だろう〜いいだろ〜(・∀・)」
的な感じで自慢してくるので、清少納言が、冗談で、
「それってクラゲの骨ではないでしょうか
( ^∀^)」
と言ったら、
「クラゲに骨なんてないのにそんなこと言うなんて面白いこと言うねぇwwww俺が言ったことにするわwwwwψ(`∇´)ψ」
的なことを隆家が言ったというお話です(笑)
現代で言ったら、芸人が他の芸人のネタをパクるようなもんです(笑)
そして清少納言は、
こんなこと書きたくないんだけど、1つも書き漏らさず正確に書き残せと言われているから、どうしよう( ̄◇ ̄;)
と悩む、という話です。
で、この作品には引っかかりやすいトラップがあるんですよ。
最後の一文。
かやうのことこそは、かたはらいたきことのうちに入れつべけれど、 「一つな落としそ。」 と言へば、いかがはせむ。
この文のほんとに最後の、「いかがはせむ」の「む」。
これは推量の助動詞「む」ですが、文末だから終止形だなと答えたらアウトっていうトラップです。
まぁ文末が終止形じゃないと言うのは、珍しい話ではありません。例えば…
隆家こそいみじき骨は得てはべれ。
本作品の冒頭の一文。
これは文末の「はべれ」が、ラ行変格動詞「はべり」の已然形になっています。
でもこれは、見た目からして終止形でないのは明らかですし、文の中に「こそ」という係助詞があるから、係り結びによって已然形になるということで納得がいきます。
係助詞とは、ぞ、なむ、こそ、や、か、からなる助詞のことです。
しかし、最初に取り上げた文のほうは、係助詞がないし、文末の「む」という助動詞も、終止形が「む」なので、一見すると単純に終止形だと思いがちです。
でもこれ実は連体形なんですよ。
マジで〜
((((;゚Д゚)))))))
実はこの文の中にある「いかが」に秘密があるんですよ。
この言葉、実はもともとは「いかにか」という言葉であり、これが「いかんが」になり、さらに「いかが」に変化したものなんですよ。
そして、「いかにか」の、4文字目のほうの「か」が、係助詞になっていて、この言葉があると文末が連体形になるというルールがあるからなんです…
「いかが」に変わってもこのルールが適用されているわけなんです。」
このことを知らないと、わからないんですよね。
普通に終止形だと思ってしまうんですよね。
いやぁ古典は奥が深い。
学生時代はこういうこと全然気がつかなかったのに。もったいないなぁ。
こういうところを教えていきたいものです。



