地支沖
本日は、合沖理論のうち、地支における沖についてご紹介いたします。
現在の「地支」において、自身を含めて七番目に当たる文字と衝突するものを「地支沖」と呼ぶと考えられます。「丑未沖」は陰の土の間で、「辰戌沖」は陽の土の間で地震が起こると考えられます。「寅申沖」は陽の金と木の間で、「卯酉沖」は陰の金と木の間で「金剋木」が生じると考えられます。「巳亥沖」は陽の火と水の間で、「子午沖」は陰の火と水の間で「水剋火」が生じると考えられます。もし「合」と「沖」が同時に存在する場合は、天干における場合と同様に、まず「合」が形成されたものと考えられます。
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時 |
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月 |
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亥 |
寅 |
申 |
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時 |
日 |
月 |
年 |
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寅 |
亥 |
申 |
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第一の例では、「寅亥合」が先に成立するため、「寅申沖」は平常時には表面化しないと考えられます。しかし、特定の時期の運において「寅」や「申」が入ってくると「寅申沖」が誘発されると考えられます。もし「亥」が運に入ってくる場合、原局の地支にある「寅」は原局の「亥」を握っていた手を離し、運から入ってくる「亥」に関心を向けると考えられます。その隙を突いて「寅申沖」が発生することもあると考えられます。さらに運に「巳」が入ってくると「巳亥沖」が生じ、この時「寅」と「亥」の合が解けて「寅申沖」が発生する可能性があると考えられます。
第二の例も「寅亥合」によって「寅申沖」が潜在している点では第一の例と同じと考えられます。しかし第一の例では「寅」と「申」が隣接しているため、平常時にも緊張感があり、行動には移さないものの心はやや浮ついていると考えられます。第二の例では「寅」と「申」が離れているため、平常時には心の動揺はないと考えられます。ところが「巳」に当たる運が訪れると「巳亥沖」が先に起こり、「寅亥合」が解けた後に連鎖的に「寅申沖」が生じると考えられます。思いもよらぬ変動が発生するということです。
第一の例では「来るべきものが来た」という感情に近いものを覚えると考えられます。相談の際にこのような部分まで指摘すると、的確だと評価されることが多いでしょう。特に「寅」「申」「巳」「亥」は「驛馬」と呼ばれ、「驛馬」の文字が衝突する時には引越しや変化、移動が多いと考えられます。
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藏干の応用
「沖」に関する学びを終える前に、必ず知っておくべきことがあります。それは「地支の沖」と「藏干」との関係です。ここまで聞いてすぐに「地支で衝突が起これば地震が起こるようなものだから、その中に隠されていた藏干にも何らかの変動が起こるに違いない」と考えられたなら、まさに正確な予測であると考えられます。「地支」に「沖」が起こると「藏干」は地面から現れると考えられます。専門用語では「沖出」と呼ばれ、単に現れるだけでなく、原局の上段である「天干」にまで飛び出すと考えられます。したがって主人公である「日干」がその文字を用いることになり、「沖出」した文字が助けとなるものであれば良く、助けにならなければ不利に働くと解釈されると考えられます。
さらに「天干」の他の文字と「合」または「沖」となれば、その効力は失われると考えられます。一部の専門家は「沖出」する文字は「辰」「戌」「丑」「未」のように土に属する「地支」の中にある「藏干」に限定すべきだと主張しています。地震は土と土の間で起こるので、土である地支間の沖のみを考慮すべきだというのです。私個人としても「辰・戌・丑・未」の中の藏干に対する「沖出」の効果には特に注目していますが、すべての「地支」は「沖出」し得る「藏干」を持っていると考えられます。
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時 |
日 |
月 |
年 |
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戊 |
辛 |
丁 |
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戌 |
未 |
丑 |
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上記の例において、宝石である「辛」は本来明るく輝きたいのですが、土が四つもあり土の中に埋もれてしまい光を放てないと考えられます。最も望ましいのは「壬」のような大河が宝石の土埃を洗い流してくれることだと考えられます。もし原局に「壬」という文字が存在しない場合は、やむを得ず「月支」である「丑」の中にある藏干の「癸」「辛」「己」のうち、水に属する「癸」を用いることを考慮すべきだと考えられます。もちろん「地支」には「丑未沖」が存在し不安定な状態であるため、外部から何らかの刺激が加われば「丑」の中の「癸」が「沖出」して日干を助ける準備が整うと考えられます。
言い換えれば、原局に「丑未沖」がある場合、特定の大運や歳運の時期に「沖出」する潜在的状況があり、どの運の時期に待望の「水」が訪れるかを予測できると考えられます。上記の事例では「未」の運が来るか「丑」の運が来ると潜在していた「丑未沖」が発現すると考えられます。そして「丑」の中の文字が「天干」に「沖出」し、この時に現れる「癸」を主人公である日干は期待すると考えられます。しかし残念な点があります。月干に存在していた「丁」が待ち構えていて「丁癸沖」となり、沖出した「癸」を無力化するため、主人公である日干の立場からすると良いことが起こりかけて止まってしまうと考えられます。
本日は「地支」の「沖」について学び、「藏干」を「地支の沖」に応用するところまで勉強しました。これで「合」と「沖」に関する主要な理論は一通り学んだことになりますが、いかがでしたでしょうか。ご自身や周囲の四柱命式を確認しながら、本日学んだ内容を復習されると良いと考えられます。本日もお疲れさまでした。













