合冲理論で学ぶべき内容
四柱命理を学ぶ前、私は「互いに合う関係は良いもので、互いにぶつかる関係は悪いものだ」と考えていました。ところが学びを続けるうちに、その考えは少しずつ変わっていきました。大自然には善悪も有利不利も存在しません。あるのは状況に応じた解釈と価値付けだけです。
互いに合がよく合うと、いつも心が安らぐのでしょうか。最初はそうかもしれませんが、命理における「合」とは単に心が合う以上の意味を持ちます。むしろ「心が絡み合う」と見る方が正確です。強く結びついた関係では、ある瞬間に相手が嫌になっても別れることができず、相手がしつこいと感じたらそれは果たして幸福でしょうか。
また、ぶつかる関係は本当に悪いことばかりでしょうか。互いに「良いものは良い」と言い合う関係から、新しいアイデアは生まれるでしょうか。激しい論理的な議論の末に、より優れた革新的な成果が生まれる研究開発の分野を、果たして仲良しだけの人々に任せてよいのでしょうか。もちろん、対立があまりに激しく言葉すら交わしたくないほどなら考え直すべきです。しかし安定した状況からは新しさは生まれません。この理解と共感を基盤にして、「合沖」理論を考える必要があります。
合沖理論では、合と沖の対象は「天干は天干同士」「地支は地支同士」が基本となります。したがって、まず天干同士の合と沖である「天干合」「天干沖」を学びます。これは天干にある二つの文字の間で起こる合と沖です。
次に「地支合」を学びます。地支合には二文字同士で合する場合もありますが、三文字が集まって成立する合もあります。二文字だけで合する地支合は「六合」と呼び、三文字同士で合する地支合には「三合」「方合」などがあります。
「地支沖」は二文字同士だけに存在します。最後に、沖とは少し異なりますが、葛藤の構造を作り出す「刑」というものを学び、合沖理論を締めくくります。
天干合
天干の文字同士で五番目(または二文字を含めると六番目)の文字同士が合する関係を「天干合」といいます。通常、天干合を学ぶ際には「甲己合」「乙庚合」などが紹介されます。たとえば「甲」という松が植物・作物を耕作できる「己」という大地に根を下ろすと互いに合となる形象であり、これを甲己合と学びます。「乙庚合」は柔らかな藤や草にあたる「乙」が強い鉄(「庚」)に出会うと金に埋もれると説明されます。「丙」という太陽は宝石「辛」を照らして輝かせるので互いに合となり、「丁」という火は「壬」という水に出会うと最も陰気の強い火と最も陽気の強い水が出会い生命が生まれるので合となるといいます。「戊」という土は水分を吸収しようとするので清らかな水「癸」と合するとされます。
もちろんこのような説明も知っておくべきですが、上の図のように五つ隔てて合することも必ず覚えておく必要があります。そのため合の説明の前に表を示したのです。四柱推命を学べば学ぶほど感じるのは、陰陽五行の自然的意味は人間が作った解釈であり、人間の解釈以前に存在する自然の原理は一定の間隔を置いて合と沖が繰り返されるのではないか、ということです。もちろん専門家の間でも見解の違いはありますが、私はそう考えています。
さらに知っておくべきことがあります。市販の教材や動画などを見ると「甲己合は土となり、乙庚合は金となり、丙辛合は水、丁壬合は木、戊癸合は火」になるという理論がよく紹介されています。これは合して変化する「合化」理論です。「甲己合」が土になるのは松が土に根を下ろして安定を得るので土の大勢に従うと見ます。「乙庚合」が金になるのは柔らかな植物を強い金の気で守り種子を作ろうとするが、種子の外は硬いので金になると見ます。「丙辛合」が水になるのは小さな鉄片が大きな火に出会うと溶けて水のようになると見ます。「丁壬合」が木になるのは先に述べたように最も陰気の強い火と最も陽気の強い水が出会い新しい生命である木を生み出すと見ます。「戊癸合」は乾いた土に水が入ると化学反応が起こり火花が散って火になると見ます。
しかし実際に解釈する際には、変化の対象となる五行の気が強い場合のみ「合化」が起こります。合化が起こらなければ単に合した状態にすぎません。他人に与えるのは惜しいのでただ捕らえておく形象とでも言えるでしょう。例えば乙庚合は金に合化するとされますが、周囲に木の気が強ければ金に変わりません。
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時 |
日 |
月 |
年 |
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乙 |
庚 |
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申 |
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時 |
日 |
月 |
年 |
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乙 |
庚 |
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卯 |
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第一の場合は「乙庚合」が金に変わることがありますが、第二の場合は変化しません。特に天干が自分と同じ五行の文字をすぐ下の地支に持つと、それは根が生じることになり、他の気に変わることを拒むのです。
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時 |
日 |
月 |
年 |
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甲 |
己 |
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未 |
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時 |
日 |
月 |
年 |
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己 |
甲 |
己 |
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未 |
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通常、日干は合はしても合化はしません。自分自身が他のものに変わってしまうと、四柱推命の主人公の実体が消えてしまうからです。しかし例外もあります。日干の両隣にある月干または時干の文字が日干と合し、さらに月支に合化した際に変化の対象となる五行が存在すると、日干も変化します。これを「合化格」と呼びます。
最初の例を見てみましょう。日干でなければ「甲己合」を行い、周囲に土の気が十分にあれば合化して土に変わります。ただし日干の場合は通常合化しません。しかしここでは月支が土です。このような場合に限り合化して土に変わります。合化した命式なので、日干が「甲」という松であっても、解釈する際には命式の主人公を旺盛な土として解釈します。強い土の気に悪い運が来れば悪く、良い運が来れば良いという具合です。命式の大勢が土となったので、気が旺盛だと見るのです。
次の例では、日干「甲」の両隣に「己」があります。この場合、どの文字と合すべきか分からないため、合の関係は成立しません。したがって合化も起こりません。参考までに、理論上は月支に合化した後に変化する五行がある場合、日干の合も合化するとされますが、実際の相談では時支に変化する五行があっても合化が起こり、原局の主人公の性質が変わるのを目撃したことがあります。
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時 |
日 |
月 |
年 |
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戊 |
癸 |
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午 |
卯 |
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「戊癸合」が時支に「午」という火を持つ場合、合化が可能です。さらに隣の「卯」という木は火を大きく燃え上がらせます。大勢が火となるので、実際に水の気が旺盛な年にはこの命式の主人公は困難を経験しました。
「沖」に進む前に、合沖に普遍的に適用される原則を一つ紹介します。合と沖において、自分に有利な文字を自分が合すれば良いのですが、他の文字が先に自分に有利な文字と合してしまうと、特別なことは起こらないか、むしろ不利な状況になります。逆に、自分に不利な文字が自分と合すると不利になりますが、他の文字がその不利な文字と合して持っていってしまえば、かえって幸運に転じることがあります。これは地支の合と沖にも同じ原理で作用します。
次回は「天干沖」について学びましょう。本日もお疲れさまでした。

