今日紹介する四柱命式の主人公は、共同経営で設立したゲーム会社を高い価値で売却し、数十億円の富を築きました。これは「丙申」の大運にあった出来事であり、成功の始まりは「壬辰年」からでした。四柱推命において温度の均衡と力の均衡がともに調和することが、成功にいかに重要であるかを示す事例です。
|
|
時 |
日 |
月 |
年 |
|
天干 |
辛 |
己 |
庚 |
辛 |
|
地支 |
未 |
未 |
子 |
酉 |
|
藏干
|
丁 乙 己 |
丁 乙 己 |
壬
癸 |
庚
辛 |
|
大運 |
71 |
61 |
51 |
41 |
31 |
21 |
11 |
1 |
|
正財 |
偏財 |
正官 |
偏官 |
正印 |
偏印 |
劫財 |
比肩 |
|
|
壬 |
癸 |
甲 |
乙 |
丙 |
丁 |
戊 |
己 |
|
|
辰 |
巳 |
午 |
未 |
申 |
酉 |
戌 |
亥 |
|
|
劫財 |
正印 |
偏印 |
比肩 |
傷官 |
食神 |
刧財 |
正財 |
日干が生まれた「子月」は、太陽暦の12月初めから1月初めの間で、寒い時期です。日干「己」は「陰」の「土」であり、さらに比肩が二つあるため大きな土となり、冬の冷たい大地として生まれました。原局の八字には「火」がないので、大運や歳運で温かい気を待たなければなりません。もちろん「未」の中に蔵干「丁」がありますが、冬の冷たい地中の火種なので、調候用神として頼るにはやや弱いです。とはいえ、ないよりはましです。身強・身弱を分析すると「身弱の命」となります。比肩が二つあるだけでは大きな土にはなっても、全体的に身強の水準には達しません。したがって、調候用神と扶抑用神の両方に使える「火」が用神となりますが、「未」の中の蔵干「丁」は地中に埋もれているため、用神としての質は高いとは言えません。このように、大運や歳運で「火」の気が巡ってくる時を待つ必要があります。
しかし、この命式の原局には調候用神に劣らず重要なものがあります。それはまさに「力の均衡」です。日干を含む「土」の気が三つあり、食神・傷官の「金」の気は四つあるのに対し、「水」は偏財である「子」が一つしかありません。「金」と「水」がいくら「金生水」をすると言っても、これは不均衡です。「土生金」によって「金」の気は強くなりましたが、「土」「金」「水」の間で力の均衡が崩れている中で「金生水」がうまくいくのかという問いを必ず持たなければなりません。四柱推命では「温度」であれ「力」であれ、均衡を重視します。この命式は「金生水」がうまく働かない構造です。専門用語で「金多水濁」と呼ばれます。「金」が過剰になると「水」が錆びた水のように濁る状況です。まるで工場で材料は大量に投入されているのに、製品を出す出口が小さく、生産が中間工程で滞っているイメージに似ています。
では主人公はいつ天の助けを得る時期に出会ったのでしょうか。「丙申」の大運の「壬辰年」を見てみましょう。「丙」は冷たい土の温度を適切に調整してくれます。もちろん「壬辰年」の「壬」と「丙壬沖」にはなりますが、天の太陽は水が引き寄せられる存在ではありません。この部分はよく質問されるところです。自然を観察すると、太陽は天にあり、水で引き寄せられる火ではないように見えます。しかし五行で見ると「水剋火」で引き寄せられるようにも見えます。果たしてどちらが正しいのでしょうか。
このように整理すればよいでしょう。「丙」という太陽の周囲にもし「水」の気が圧倒的に強ければ、「丙」の火気は大きく制約を受けます。しかし天に存在するという特徴があるため、消えることはありません。もし「丁」という地の火の周囲に圧倒的な「水気」があれば、その火は消えてなくなってしまうでしょう。したがって、この事例において大運の天干である「丙」は「丙壬沖」にもかかわらず、日干に温かさを与え、力となる点である程度役立つと解釈すればよいのです。
さて、この事例で最も強調したい部分はここからです。地支の変化を見ると、大運の地支「申」、原局の月支「子」、歳運の地支「辰」が「申子辰」となり、三合を完成させて大きな水の気を生み出します。したがって、「火生土」を行う大運の天干「丙」が調候用神および扶抑用神となる状況において、「申子辰」の三合が、強い「土」「金」と弱かった「水」の間で力の均衡を整える時期が「壬辰年」となるのです。文字同士の力の均衡が整い、それぞれの力も強ければ、変化の幅も大きくなります。日干「己」の立場から見ると、大きな水の気は財星となり、財運となります。この時から大きな成功が始まるのです。命式の原局に存在する偏財「子」が大きなお金であり、それがいつ潜在していた財運として現れるのかと問われれば、「丙申大運、壬辰年から」と答えればよいのです。しかし、41歳から始まる「乙未」の大運では財産を守ることに集中し、新しい事業には注意が必要です。大運の「未」という文字が原局に加わると、もともと三つあった「土」の気にさらに一つ加わり、「土」の気が四つになります。「金」の気も原局に四つありますが、「水」の気は一つしかなく、不均衡がさらに深まるからです。
この事例にはもう一つの議論のテーマがあります。「丙申」の大運、「壬辰」の歳運で大きな富を築き始めましたが、寄与度の面で「丙」という火の影響が大きいのか、それとも「申子辰」の三合によって水の均衡が整ったことの寄与が大きいのかという問いです。個人的には後者だと考えます。「己未」日柱が「未」時に生まれたのであれば、身弱であっても極端に弱い日干ではありません。蔵干にも「丁」があり、ある程度の温度を調整してくれるので、強い「土」、強い「金」、強い「水」の三つの気が均衡を成すとき、財星である「水」を初めて自分のものとすることができると見ます。したがって、「土」「金」「水」間の力の均衡が成功の第一要因であると分析します。もし「土」「金」「水」間の均衡が整っていたとしても、それぞれの数がこの事例より少なかったならば、富の大きさは縮小していたことも予想できます。
では、今日学んだ内容の中で核心となる部分を復習してみましょう。
- 五行の間に不均衡が大きい場合、「生」の作用は円滑に働かず、それを解決してくれる大運・歳運の時期に「生」の作用が円滑になります。
- 日干が冬の冷たい土で身弱の命であれば、調候用神・抑扶用神を兼ねる「火」が用神となります。用神が「丁」であれば地の火なので「壬」や「癸」に出会うと用神の機能が停止、あるいは大きく弱まります。しかし用神が「丙」であれば太陽、すなわち天の火なので「壬」や「癸」に出会ってもある程度その機能を活用することができます。
それでは、今日もお疲れさまでした。










