結婚運については、一般的に「男性の命式(原局)に財星がない、あるいは女性の命式に官星がないと結婚運が薄い」と言われがちですが、本日は必ずしもそうとは限らないことを示す実例をご紹介します。
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時 |
日 |
月 |
年 |
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天干 |
丙 |
乙 |
甲 |
丁 |
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地支 |
子 |
卯 |
辰 |
卯 |
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藏干
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壬
癸 |
甲
乙 |
乙 癸 戊 |
甲
乙 |
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大運 |
71 |
61 |
51 |
41 |
31 |
21 |
11 |
1 |
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正印 |
偏官 |
正官 |
偏財 |
正財 |
食神 |
傷官 |
比肩 |
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壬 |
辛 |
庚 |
己 |
戊 |
丁 |
丙 |
乙 |
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子 |
亥 |
戌 |
酉 |
申 |
未 |
午 |
巳 |
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偏印 |
正印 |
正財 |
偏官 |
正官 |
偏財 |
食神 |
傷官 |
今回ご紹介するのは、用神運の時期にご結婚された女性の実例です。日干が「乙」の女性ですが、命式のどこを見ても官星に当たる「金」の五行がありません。ないのであれば、このように「蔵干」にすら全くない、すっきりとした状態のほうがかえって良いのです。中途半端にたった一つの官星が蔵干の中に隠れていると、その星自体には力が備わっていないにもかかわらず本人の人生に介入しようとするため、結果として男性運(夫運)を損ねてしまうことになるからです。それでは、命式のお話に戻りましょう。
春の真夜中に生まれた「乙」は、まだ肌寒さが残る時期であるため、ある程度の温もりを必要とします。この命式には「丙」と「丁」があり、さらに「火」を生じる「木」も多いため、調候用神の候補としては非常に質が高いと言えます。全体の力量バランスを見ると「身強」です。日干を除いても「水」が1つ、「木」が3つあります。しかも春は「木」の季節であるため、強い力を得ています。同様に、夏生まれの「火」、秋生まれの「金」、冬生まれの「水」も季節の力を得ていると見なし、身強・身弱の判断において加点要素となります。
身強の日干は、官星で抑えるか、あるいは食傷や財星で力を漏らす必要がありますが、この命式には「官星」が一つもありません。食神が1つ、傷官が1つ、正財が1つあります。命式内で活用できる扶抑用神の候補としては「丁」が最も良く、「丙」も悪くはありませんが、「丁」のほうがやや優れています。「辰月」は太陽暦の4月上旬から5月上旬頃にあたり、春の「木」が花を咲かせるのに最も適した時期です。花は赤いイメージから「火」の五行と見なされますが、大地に赤く咲き誇る花は、太陽を象徴する「丙」というよりは「丁」に近いと考えます。そのため、「丁」を扶抑用神の第一候補とします。
もちろん、「丁」は日干から離れた位置にあり、「丙」が日干のすぐ隣にある点は悩ましいところです。しかし、この方が「真夜中」に生まれたという点を考慮すると、夜中は太陽である「丙」が活動する時間帯ではありません。したがって、総合的に判断して「丁」を優先的に用神として選定します。
「辰」も良い運気ではありますが、あえて用神として考慮しないのには理由があります。月支の「辰」を見ると、周囲を「甲」と2つの「卯」に取り囲まれています。日干の「乙」だけでなく、他の木々も根を下ろしている土壌なのです。このように共有されている土(財)に執着するよりは、春に芽吹いた存在としての本分通り、懸命に花を咲かせる方向を目指すほうが賢明です。
さらに、春の真夜中生まれで肌寒さがあるため、火の気があることが望まれます。したがって、「丁」が扶抑用神と調候用神の双方を兼ね備えた優れた気運となります。これはあくまで「丙」と「丁」を比較した場合の話であり、「丙」が使えないわけではありません。時柱にある文字は晩年を象徴しますが、この命式の主人公は晩年に「丙」を有意義に活かしていくことでしょう。若くしては「丁」を、年齢を重ねてからは「丙」を武器にする姿は、人生の強力な武器を2つ持っているようなものです。
日干との距離の近さを最優先する鑑定士であれば、「丙」を用神の第一候補に挙げるかもしれません。しかし、「丁」と「丙」のどちらを最優先とするにせよ、この命式の構造において「火」の運気が極めて有用であることに変わりはありません。
命式に官星が一つもないこの女性は、「未」大運の「甲午年」に、韓国の財閥家の長男の妻(本家の嫁)となりました。甲午年の「午」は、用神である「丁」と同じ陰の「火」であり、「甲」は「木生火」によって火の勢いを強めます。身強の「木」が見事な大輪の花を咲かせる、まさに用神運の到来です。身強の命式にとって、偏財である「未」が悪いはずもありません。偏財ですから大きな富をもたらし、「未」の蔵干には「丁」も含まれているため、火の気を強める後押しにもなります。
この命式の主人公は、結婚後も婚家の企業経営を支えながら、育児も両立して精力的に日々を送っています。官星を持たない女性の命式であっても、誰もが羨むような素晴らしい結婚を掴むことができるということを如実に示す、非常に良い実例と言えます。
本日のポイントは以下の通りです。
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男性の命式に財星がない、あるいは女性の命式に官星がなくても、用神運を活かすことで素晴らしい結婚ができる。
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用神を定める際、命式内の比肩や劫財が狙っている(奪い合っている)五行は、優先順位を下げる。
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用神候補同士の優劣を判断する際は、日干との距離だけでなく、生まれた季節や時間帯の温度(気候)を総合的に考慮して決定する。
それでは、本日もお疲れ様でした。どうぞ良い一日をお過ごしください。









