噴き出しかけた反動でカークは盛大に咳き込み、
「だ、大丈夫ですかカークさん?」
とフランシスに背中をさすられる羽目になった。
「…大丈夫だ…」
咳き込み終わると、カークはモニターの中の美女達をため息まじりに改めて見つめた。

カークは、ジルとはもちろん旧知の間柄だが、実は残りの二人、薫と花純とも面識はあった。
というより、アルディ家に立ち寄った際にマリナに引き合わせられたのだ。
しかし紹介する時にマリナがうっかり口を滑らせて、昔ふざけて自分が抱きつく度に、純情なカークは赤面してバスルームに駆け込んで冷水シャワーを一時間浴びた話をしてしまった。
もちろん、この危険な二人がそんな面白いことを聞き逃すはずもなく、すっかり悪ノリし、
「ほう、それならあたしが女の扱い方を手取り足取りたっぷりと教えてやろうか?朝まで眠らせないぜ」
と薫がニヤニヤと笑いながら言葉で責め、
「じゃあ私の体で試してみる?」
と花純が自慢のボディで迫り、たまりかねたカークは真っ赤になってバスルームに逃げ込んだ。
しかしカークがシャワーを浴びて出てくると、待ち構えていた二人に代わる代わる攻撃にあい、シャワーを浴びて出てくると赤面して再びシャワーという悪夢のような繰り返しが、見かねてジルが止めるまで、延々と続いたのである。
あまりに恐ろし過ぎる出会いを思い出して、カークは無言でダラダラと汗を流し続けたのだった。
