……登場人物などはこちらを参考にして下さい。
……続きです。
入院が決まってる診察の日。
やっぱり私が付き添い……メグも来てくれることなってました。
病院で待ち合わせ。
マーチ夫人はよく考えればいつもはマーチ氏か私だけなのに、メグも来るということになんの違和感も感じてなかったようでした
やはり、周りのことに気が回らず、自分の妄想の世界に捕らわれてるからなのでしょうか。
待合室で診察を待っていてもメグがやって来ない
本当に来るのか疑心暗鬼になる……
診察に呼ばれ、診察室に入った直後、やって来て診察室に入ってきました
先生とカウンセリングをしていると、先生から「薬飲んでる飲んでなさそうだけど……」
するとマーチ夫人は激昂して「飲んでるわよ」
メグが「飲んでるけど、すぐ口を拭いてるし、妄想あるみたいで」
私も「父ともうまくいかなくてちょっと手を出すんです。」
マーチ夫人はさらに激昂
「なにいってるのよアイツが私に嫌がらせするから叱ってやってるんじゃない。またアイツに騙されてるのねまた、あんたがアイツと手を組んで……」
主治医から「ちょっと入院して……」
「嫌よ私は絶対に入院しないから。ここから一歩も動かないから」と椅子にしがみついた……。
が、その椅子は脚にローラーが付いてるもの……。
若い男性の看護師さん二人が椅子ごとそのまま連れていきました
メグと一緒に力が抜けた瞬間です。
やっと終わった……
しかし、本当の終わりではないのです。
一時的な終わり、マーチ夫人が生きている限り続くことなのです。
マーチ夫人はまだ60代半ば、身体は糖尿病以外は全く健康で体力もある。
まだまだ続くであろう統合失調症の闘病にほとほと嫌気が差しているのに、マーチ夫人が生存している限り普通の母子関係は築けないし、甘えたり、愚痴も吐けない。
ずーっと精神科に通院付き添いし、薬を服用しているか確認し、悪化したら入院させる。
それをマーチ夫人が生きている限り続けなくてはいけない。
それだけでも精神的に負担だが。
だからといって、マーチ夫人がはやく旅立って欲しいとも言えないジレンマを姉妹全員が抱えていました。
普通の母子関係とはどんなものか、姉妹全員わかりません。
私たちの永遠の憧れ……「甘えられる仲良しの母子関係」
自分が母となって叶えるしかないのです。
……続きます