……続きです。
誤嚥性肺炎からすっかり回復したマーチ夫人。
とりあえずは元にいた精神科へ戻ります。
それからほどなくして精神科の主治医から話があると呼ばれました。
「誤嚥性肺炎の時からですが、統合失調症の症状が表れてません。今は体力的にもかなり落ちているので薬を止めて様子を見てるのですが、妄想も幻聴も全く見られません。
だからといってすぐ退院にはなりませんが。このままの状態だと来月には退院できるでしょう。」
恐れていた話が来てしまった
「退院」と言われても全く喜ばない家族
それどころか、がっかりしているのが顔に出ちゃってる
確かに誤嚥性肺炎から回復し、2ヶ月経つが気持ち悪い妄想発言などは見られない。
それどころか、人を思いやったり、気遣う様子。
今までみたこともないマーチ夫人の姿だった
マーチ氏は「元の素直なマーチ夫人に戻った」と大喜び
だが、向精神薬と誤嚥性肺炎ですっかり痩せ細り、脚の筋力もなくなり車椅子生活になっていたマーチ夫人。
このままでは急坂で段差がありまくりの実家では生活出来ない……。
実家に戻るまでの準備期間として老人保健施設に入所することになった。
「元の素直なマーチ夫人に戻った」と喜び浮かれまくりのマーチ氏は暇をもて余していることもあり、毎日おやつを持って面会に行った……。
そして、「また一緒に暮らせるようにリハビリを頑張って」と発破をかけた。
真面目で素直なマーチ夫人はマーチ氏の言うとおりに一生懸命リハビリに励んだ。
それが仇となることも知らず……。
毎日の高カロリーおやつにリハビリの甲斐もあってマーチ夫人は徐々に歩けるようになってきた
しかし、高カロリーのおやつのせいで血糖値も上がり始めた……。
そして、体力が戻り始めたことでまたもや統合失調症の妄想も徐々に再発の兆しを見せ始めた……
また、悪夢が始まります……