登場人物などはこちらを参考にしてください。
……続きです。
マーチ夫人の入院生活は以前と変わらず、まずは服薬指導
きっとかなり厳しいものでしょう。
なかなか飲まなかったり、口から出したりするらしいので。
同時に食事にも無味無臭のリスペリドンを入れたらしい。
それでもなかなか落ち着かない……。
暇なマーチ氏は日中は我が家の庭や畑で好きに過ごし、気が向くと面会に行き、自宅の様子を見てから帰ってくるというマーチ氏にとっては「充実した毎日」を送っていた。
マーチ夫人が入院して1年が過ぎようとしたある日、病院から電話がありました。
「高熱が出ているので、救急病院へ搬送します」
急いで向かうと、
「誤嚥性肺炎です。10日ほど入院になります。」
マーチ夫人は普段あまり風邪をひいたり、熱を出すことはない。
この時ばかりは高熱でおとなしく、医者やマーチ氏の言うことを聞いていました。
また、入院中は不思議なくらい、妄想も暴言も一切なく、薬も促されるまま素直に服用……。
私が生まれてから初めて🔰のマーチ夫人の姿でした。
熱はなかなか下がりませんでしたが。
入院中も同室の人とトラブルを起こすこともなく、看護師や医師ともトラブルを起こすこともなく、穏やかな入院生活を送ってました。
向精神薬の影響と糖尿病の食事療法で体重が落ちて、痩せているマーチ夫人。
体力的にも万が一のことがあるかも……と、家族で感じてました。
幸い?旦那の転勤で遠方にいたエイミーも前月に異動で元の勤務地になっていたので、「何か見えない力に呼ばれたことがあって戻ったのか」というくらいのタイミングでした。
普段は来ないメグもここぞとばかりにやって来て「母親が死にそうな可哀想な娘」を演じます
ジョーもやって来ますが、そこは冷静
鬼娘の私は「もしかすると、やっと解放されるかも」と秘かに期待してました。
後で聞いたら、エイミーも同じ期待を抱いてたそうです。
マーチ夫人が元気になったら一番呼び出されて辛い思いをするのは私たち二人ですから
………しかし、私たちの期待に反してマーチ夫人は順調に回復していくのでした。
……がっかり……
………続きます