これから超“奇麗ごと”の話をします。奇麗ごとの何が悪い!と叱られそうですが、あえて「奇麗ごと」を言います。
ネットでは、融資や補助金申請の「広告」が凄いことになっています。
「丸投げOK」「社長は何もしなくていい」「○○○○万円あったらなにに使う?」というような、とてもキャッチーなコピーが目立ちます。
さらにセクシー女性の画像や女子高生のような画像で、補助金申請の勧誘の広告・・・。
日本は自由な国です。法律違反しなければ、原則、何でもOKなのでしょう。それは分かっていますが、53歳の昭和のおっさんからすると、まさにモラル崩壊だと感じてしまうわけです(苦笑)。
(私はそういうやり方をしている専門家を完全「否定」しているわけではありません。単に「嘆いている」だけです。また、そう言いながらもしっかりとコンサルティングしている専門家もいると思いますよ。)
コロナ禍の今、まさに融資・補助金支援のブームです。持続化給付金を約5兆円バラマキ、そして、今度は事業再構築補助金で約1兆円が予算として計上されています。ものづくり補助のこれまでの合計支給額が約1兆円超くらいと言われていますので、ものすごい額ですよね。
つまり、事業再構築補助金では1兆円の資金が企業に支給されます。そして、企業は経費として、それを使います。その受注を受ける業界にとってもまさにバブルです。一儲けできる企業がたくさん出てくるでしょう。(設けることは悪いことではありません。)
このループは経済を回すのに決して悪いことではありません。しかしながら、正しく活用されれば!の話です。
私の考える“正しく活用される”とは、「企業さんが補助金を活用して、企業体質の改善や新製品の研究開発、そして新事業を成功させ、売上・利益を伸ばすために使われる」ということだと思っています。
全て専門家に任せて、他力本願で、何しろ資金だけもらえればいい、という考えで本当に事業を伸ばすことってできるのでしょうか。。。
事業をするのは専門家ではなく、事業者・会社さんです。事業モデルを構築するのも事業者側です。コンサルタント・専門家は主役ではありません。あくまでもサポート側です。
専門家は、アドバイザーとして経営者から情報を引き出し、意見を述べ、選択肢を示してあげたり、事業改善のヒントになることをアドバイスして、事業モデルを一緒に構築をしていくのが専門家の役割だと考えています。あくまでも黒子です。
「私の言う通り事業転換すればよい」
「補助金の事業計画内容は全て任せて」
というような主旨のことを言う専門家がいるとしたら、それは本当の専門家なんでしょうか。
また「それは楽だからいいなあ~。何しろ資金が貰えればいい」と考える社長さんがいたら、とても残念だと言わざるを得ません(残念ながら、います!)。
そんな偉そうなことを言っている私も実はとんでもないやつだったんです。同じ穴の狢だったんです。
私はコンサルタント業を22年ほどやっておりますが、当初、丸投げにて受けていました。それで融資や補助金をたくさん通してきました。だけど、あるとき、「これって変だよ」って思ったんです。
理由などありません。普通に考えて「変」なだけです。だって、事業を行う経営者が中心となって申請事業の内容を考えずに、外部の専門家が主導になって考えて申請するような事業なんて、変でしょ??
私は正直いって阿呆だったので、30歳そこそこの頃は、そういうことすら分からなかったんです。
それでも当時は、約2~3時間(時に5~6時間)かけてヒアリングをして、ヒアリング内容も全てカセットテープに収録して、関連資料などは全て提出して貰いました。研究所や工場や店舗などがあれば、見学させてもらって説明を受けました。
その状況で「丸投げ」を受けていました。そして、社長さん(又は研究責任者)に申請書(事業プラン)を読んでもらって、さらに修正を加える・・・という形式でした。
しかしながら、それでも「やっぱりおかしい」と思いました。
次にやったやり方は、徹底したヒアリングをするのは当然のこと、ひと先ずは、社長さんに事業プランを書いていただきました。
へんてこな文章力でもいいんです。下手くそな文章でもOKです。何しろ社長さんの言葉で書いてもらうんです。
事業内容が固まっていないときには、社長や役員、社員さんに集まってもらって意見交換(ブレスト)をします。ときにはアルバイト、パートさんにも参加してもらいます。
司会は私がやります。
全社で補助金獲得大作戦をやるんです。
この一体感や(申請者に)「一先ず書いてもらう」という作業がとても大切です。参画意識を持っていただくために、この作業をやるんです。
そして、私が赤ペン先生のように修正していきます。その際に注意することは、「社長さんの言葉をなるべく使う」ということです。全文を変えてしまうようなことはせずに、なるべく社長さんの言葉や表現を大切にして、事業プランに赤ペンを入れます。
そして、また社長さんに読んでもらって、意見を交換します。
これを何度が繰り返して作り上げていきます。
正直いって面倒です。
社長にとっては、「丸投げ」「何もしなくていい」というのは魅力的なキャッチフレーズでしょう!!
そう感じる社長さんには、「本当にそれでよいのか?」「そんなことをいってお客さんを集めている専門家に依頼していいのか?」って、考えて欲しいと思います。
社長さんの専門家を選ぶ「目利き力」というか、「眼力」というか、「洞察力」も大切だと思います。
だけど、コロナ禍で苦しんでいる社長さんの立場からすると、「「丸投げ」「何もしなくていい」の何か悪いんだ!奇麗ごとじゃないんだよ!」って言われたら、きっと返す言葉がありません。
私もまだまだ未熟未熟未熟未熟です。
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