『沼田高校の鐘』(『文藝春秋』誌2023.10月号)を読んで | 松原湖高原☆風だより

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松原湖高原(八ヶ岳・東麓)からお送りする
四季折々の朝風

 

今朝は、8日発売の月刊『文藝春秋』誌
 
10月号からの拾い読み。
 

採り上げるのは絲山秋子さんという

 

作家の方が書かれた表題の随筆。

 

巻頭近くの例の随筆集のひとつだ。

 

 

(表紙)

 

(当該随筆(部分))

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 
 

随筆の内容は、我がふるさと群馬県

 

沼田市にある二つの県立普通高校

 

(母校・沼田高校と沼田女子高校)に

 

関連すること。

 

これら2校は、少子化のあおりを受けて

 

2年後に合併することになり、

 

氏は合併後の新高校の校歌の歌詞の

 

作成依頼を受けたとのこと。
 

依頼の理由は、氏によれば、

 

「『離陸』や『ばかもの』、『薄情』などの

 

小説やエッセイでこの地域を書いたものを

 

読んでくださってのことだった。」

 

そうな。

 

本エッセイでは、沼田市の位置、

 

自然(「日本一美しい河岸段丘」)、

 

に加えて、同校の校舎(注①)や

 

同校のシンボル「五常の鐘」(注②)

 

などについて触れておられる。

 

 (注①:校舎:国の登録有形文化財

       の指定を受けている。

  注②:五常の鐘(「仁」の大鐘と

    「義」、「礼」、「智」、

    「信」の小鐘とからなっていた

     らしい。)

 

なお、氏の母校、都立新宿高校には、

 

戦艦三笠から下賜された「興國之鐘」

 

の逸話があるとのこと。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

筆者が卒業してから既に

 

半世紀以上が経過した。

 

卒業後、校門前は何度か通ったが、

 

校門をくぐったのは、確か卒業の

 

翌年春に一度だけ。

 

同窓会に出たこともないし、

 

名を連ねた記憶もない。

 

 

2校の合併話があることについては、

 

何年か前にどこかで目にした覚えはあるが、

 

実際の合併が2年後だと本エッセイで

 

初めて知った。

 

(注:<合併、まだ済んでなかったの?>

   と、半ばびっくり状態)。

 

また、「五常の鐘」の復元や「鐘楼」の

 

建立がなされたことも初耳だった。

 


現校歌については、出だしが

 

「北毛の要あんじょうし(鞍城址

 

だったか?)その高陵に我が校は」

 

云々と1番の途中までは覚えているが、

 

「桔梗」(キキョウ)をケッコウと

 

読んだり、聞いていて意味の取りにくい

 

漢語調の歌詞だったという記憶がある。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 

 

筆者は、失礼ながら絲山氏のお名前も

 

上掲の著作も全く存じ上げていなかった。

 

氏がふるさとをどのように取り上げて

 

おられたのか、そのうち機会があれば

 

手に取ってみたいと思う。

 

 

最後に、願わくは後輩たちが親しく

 

愛唱できる校歌とならんことを。

 

 

 

             <以上>

 

 

<参考>
 

 絲山秋子氏のプロフィール

 

 1966年11月生。56歳。

 日本の小説家。群馬県高崎市在住。

 高崎経済大学非常勤理事・非常勤

 講師。

 代表作:『袋小路の男』、

  『沖で待つ』、『薄情』、

  『まっとうな人生』

 受賞歴:文學界新人賞、川端康成

  文学賞、芸術選奨新人賞、

  芥川賞、谷崎潤一郎賞

 

   (以上、Wikipediaより抜粋)

 

 


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ふるさとは遠くにありて思ふべし一度だけしたふるさと納税


           詠み人:樺風