2022年2月に詠める Vol.1<基本>
ブログ記事に添えたものです。
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<<短歌>>
(巨大イチゴ<でかほっぺ>を食す)
苺にはイチゴスプーン欠かさないそんな我が家は形より味
(山行き延期)
戻しけり車庫へとクーラーボックスを板橋地先の積雪を見て
(注:「板橋」とは、長野県南牧村の野辺山付近。)
(セットワイン)
買ひ置きしワインを開ける四本目またも記事化に値せざるを
接種後の義母と遅めの昼食をファミレスGのなんたる不味さ
(メトロポリタン美術館展にて)
やわらかな日差しを受けて前腕の産毛が光るヴィレールの作
ふくよかな手首を画家は好むのかヒナギク持つ少女(こ)もジェーン・グレイも
美を競ふ前に己を知るべきだ貧乳ばかりの女神三人
「壁側に男性なんて」妻言いき隣の卓は若いカップル
(運転免許試験場のコース開放申し込み)
実感す固定電話の有難み四十五分もリダイヤルして
記事書きの時間が取れぬこの時期は確定申告つらき作業よ
<<俳句>>
(断酒月明けに)
二月入りびつくり顔の胃と腸と
節分や緩手たちまち敗局に
接種券届きばたばた春立つ日
連敗に萎む心や冴返る
万人を走らす春の雪予報
薄氷を親の仇の如く踏む
(3回目接種の朝)
春暁の検温結果異常なし
ハンドルの手触り優し春兆す
<以上>