興味を惹かれ、行ってきましたー♪
2023年4月29日(土)17:00開演(16:00開場)
南港サンセットホール
分断できない僕らの痕跡について
展示と公演だったらしいのだけれど、展示のほうは時間の都合で観れず。
公演のみ聴かせていただきました。
大阪南港ATCビル。
もちろん名前は知っていますが、行ったのは初めてかも。
そこのITM棟の10階に「南港サンセットホール」というのがあるんですねー。
さて、内容は、というと。
1.カイコ
漆、身体表現 新谷 響名
作曲 山之内 厳駿
衣装 菊田 結夢
Pf. 八島 碧
2.点描曼荼羅文様 漆塗りマリンバのために
作曲 岡田 加津子
漆 Mrinb. コイチェフ・イヴァイロ
3.古筝独奏
古筝 姜 小青
4.PolyhedraⅣ
作曲、漆Gt. 山之内 厳駿
MPC 中村 太一
Trp. 津田 のの
漆 Mrinb. コイチェフ・イヴァイロ
1番目は、漆塗りのマトリョシカを並べたステージで、踊りというか身体を使っての表現。
まとっていたものを脱いで、殻を破って本来の自分になる、というのは「自由」を連想するけれど。
それまで自分を守っていた「まといもの」や「殻」を脱ぎ捨てるには、苦しみや葛藤を伴うもの。
もちろん勇気も必要だ。
というのをとてもダイレクトに感じさせてくださいました。
自分を少しでも大きく見せるための張りぼても、どんどん捨てていけば、ほんの小さな、でも確かな自分がそこにいる。
その感覚が、マトリョーシカにぴったり。
2番目は、漆塗りのマリンバのソロ演奏。
(終演後、ロビーにて撮影)
作曲された先生も会場に来られていました!
マリンバといえば、その音色に木のぬくもりを感じるのですが、漆塗りのマリンバは、確かに木質的なぬくもりもありつつ、少し硬質なガラスのような響きがプラスされているようで、サウンドにエッジが効いていました。
演奏も楽曲も、とても漆塗りマリンバに合っていて、惹き込まれました。
3番目の姜 小青さんは、かの坂本龍一さんの世界ツアーにも同行して演奏されたという、古筝のプロフェッショナル。
1曲目の激しめの曲は、中国語のイントネーションを感じました。明るくて、それでいてたおやか。
坂本龍一さんを偲んで演奏された『戦場のメリークリスマス』はこころに沁み入りました。
最後に演奏された『千本桜』は、終盤、演奏しながら調弦し転調され、お見事でした!
4番目は、想いがたっぷり詰まった演奏でした。
それぞれがそれぞれを引き出し、引き立て、そしてそれによって自分も生きる。
Polyhedraとは、多面体のこと。
みんないろんな面を持っていて、かといってそれらは切り離されているものではなく。
また、ひとは自分だけでは広がりを持つことが難しく、他者と関わることで感情や思考の領域を広げていく。
うん。
仲間っていいな!
好きなことを好きと言える自分でありたい。
好きなひとが好きなことも大切にできる自分でありたい。
そういったことを考えさせられました。
とてもいい時間を、いろんなひとと共有させていただきました!
ありがとうございました!