(つづき)
2週間後(10月18日)の講座。
D氏が仙人さんと話したのが面白かったので、今回はさらに一歩進めて、「生まれる前(=中間世)」で、今世のシナリオを作っている場面に誘導してみました。
最初に「中間世へ導いてくれるガイド」を呼び出すと、
D氏:弟が出てきました。
なんと今世での弟さんが現れたのです。
このように、潜在意識下で突然誰かが出てくる場合、たいていは「何か伝えたいメッセージ」を持っています。
ヒプノセラピーを学んでいた頃、練習中に潜在意識に誘導してもらうと、当時飼っていたワンちゃんがよく出てきました。
「ママ、何しているの?」って。
デンマークの生徒さんの家に10日ほど滞在していたときは、毎晩のように現れて、「いつ帰って来るの?」って。
潜在意識下は「ワンネス」の世界なので、繋がりやすいからでしょう。
さて、中間世にいるD氏に、まずはこの質問から。
私:下を見てください。これからあちらの世界に生まれていきます。なぜあのお母さんを選びましたか?
D氏:優しそうだったから。
私:どうしてあのお父さんを選びましたか?
D氏:お父さんは関係ないかな。
そうなんです!
多くの場合、魂は「母親」を基準に選んでくるんです!
私:どんな人生にしたいと思っていますか?
D氏:ワクワクして楽しく暮らしたい。
私:弟さんとは何か縁があって、同じ家に生まれていきますか?
D氏:「一緒に楽しむんだ」って言ってますね。出会うのは今世が初めてじゃないみたいです。
この意味があとで明らかになります!
私:今のその奥様と後々出会って結婚しようって決めたのはなぜですか?
D氏:夫婦になって一緒に暮らして、彼女が自由になるのを手伝ってあげるって約束したから。
このあと、D氏の50数年間の歩みが、自分の決めたシナリオと一致しているかをみてもらうと……
ほぼシナリオ通りとのことでした。
私:私との出会いもシナリオに入れていましたか?
D氏:はい。マサコさんと会う地点は青く光ってますね。
私:なぜ会うことになっていたの?
D氏:「人生一休み」って出てきました。よくわからないですね。笑
あははは…
まさに、D氏らしい飄々とした答えです。
少し先の未来も見てみます。
私:バイクには乗っていますか?
D氏:小屋の中でほこりかぶってますけど、ありますね。ってことは、購入したんだな。
ここで弟さんに尋ねてみます。
私:なぜさっき中間世に誘導するときに、出てきてくださったんですか?
D氏:あれ? 江戸時代の男性の恰好をしていますね。水戸黄門に出てくる「助さん」「格さん」みたいに、頭に手ぬぐいを巻いてます。
早く(会いに)来てほしかったんじゃないかな。
私:ってことは、それ、おふたりの過去世ですかね?
D氏:ああ、そうみたいです。
その過去世へと誘導します。
D氏:建設中の木造の家がありますね。僕も弟も大工で、仲の良い同僚という感じ。幼馴染みですね。
「その過去世での重要な場面を見てください」と言った瞬間、弟さんが仕事中に転落したのが視えました。
D氏:弟が仕事中に下に落ちましたね。足を怪我して、後遺症でちょっと不自由になったのかな?
屋根には登れなくなったけど、足を引きずりながら地上でできる仕事を今まで通り続けてますね。
私:落下したことに対してあなたはどう思っていますか?
D氏:もうちょっと(落ちないように)気を配ってあげることができたんじゃないかなと。
私:弟さんが今日出てきたのは、「その時の罪悪感を手放して」って言いたかったから?
何か伝えたいことがあって出てきたんですよね?
D氏:「久しぶりに会える」って喜んで出てきた感じですね。最初からもう満面の笑顔でしたから。
私:ああ、そっか!「今回は兄弟で来てるけど、あの時の俺なんだよ」って知ってほしかったんですね?
D氏:「そうだ」って言ってます。
ここまでD氏のシナリオを見ていて感じたのは、今世のテーマは奥様のサポートが中心のようだということ。
彼自身の過去世からの課題や解放はなさそうです。
D氏:そうかもしれませんね。自分のことはどうでもいいっていうか、流れに任せて生きている、そんな感覚です。
やはり「仙人さんです。笑
ここでふと思いついたのは…
このあいだ、「仙人さん」の意識を感じてみてください、と言ったとき、D氏はすぐにその感覚をつかめたので、今度は奥様の中間世の意識になってみたらどうだろう?と。
人間界に降りていく前、奥様がどんなシナリオを描いていたのか。
そして。
彼女が今抱えている「恐怖」の原因が明らかになるのです!
(つづく)