(つづき)
私:この人の前世は「仙人」だったみたいです。
私:山の中で暮らしてますね。
風と戯れ、木や空、あらゆるものとテレパシーで会話しているような感じ。
だから、この人は「魂は自由である」と思っている。
私:さっき視た過去世では「番頭」でしたけど、転生するたびに占い師とか、いろんな職業に就きながら「人は自由だよ」って教えてる。
私:ただし、言葉で説くとかじゃなくて。間接的に導くみたいな。
私:人間関係においても、「人はいろいろだから」ってあまり気にせず、淡々としている。
今のDさんもそうなんじゃないですか?
D氏:まあ、そうですね。
なんて言ったらいいんだろうな。
あんまり人とトラブルを起こすとか、攻撃し合うとか、そういうことはないですね。
できるだけ穏便に、みんなで気分よくやれればいいなと。
私:そうそう、平和主義者みたいな感じなんですよ。
誰かが怒鳴ったりしても、逆上するとかはなくて、「ああ、そうですか?」って、その「怒り」を吸い取ってポイって投げ捨てるような感じです。
私:根底には「仙人」の、「人は自由に生きていい」という想いがある。
番頭のときも、出入りする業者に、ああだこうだって言わなかった。
私:ときには偽物を持ってくる人もいるんですけど、責めたり怒ったりするわけでもなく、なんだろうな…。敵にしないで味方に引き入れるみたいな感じ?
私:その人が次に来た時も、「前回のあれ、偽物だよね」とか言わない。
「美味しいお茶があるんだよ」とか「どこそこから仕入れたこのお菓子、食べてごらん」とかもてなして、「本当にお前さんは人間としても信用できるしなぁ。いい品があったらまた頼むね」と、巧みに改心させてしまう。
この商家は彼の人望で繁盛したんです。
私:今の書き換えでも、娘は「自分の選択で生きていいんだ」って自由を得た。
抑えつけていた両親も、娘が生き生きすることで家族関係がうまくいくし、商売は繁盛するし、悪徳商人は改心するし、娘の嫁ぎ先も自由にさせてくれて、両家が本当の家族のように交流するし……。みんなが幸せになる。
私:番頭が人の「心を自由」にしているんですね。
私:この書き換えの面白いのは、最後に番頭が仙人に戻ることです。
ある程度の年齢になったとき、「お暇したい」って申し出るんですよ。
私:両親は「それは困る」って言うけど、番頭は「跡継ぎも育ったし、心配ない。これ以上いても迷惑になるだけだから」って。
私:番頭は独身だったので、両親は「あなたのことは家族だと思ってるし、最後まで面倒を看るから」って引き止めるけど、番頭は「残りの人生は一人で自由に生きたい」と言う。
私:そして、山に行って、仙人に戻るんです。
それからほどなくして、寿命が来て、ふーっと光の粒子に戻って消えていきます。
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そう、半年前、D氏が講座に入られたときに、奥様のこの過去世を解放したのでした。
飄々としているD氏には何の悩みもないので、以後も講座のたびに奥様の解放を続けてきました。
私:じゃあ、「キリン」と「ゴリラ」も書き換えておきましょう。
3次元マサコは「これ、どうやって書き換えるんだろう?」と思っているのですが、5次元マサコは意外なことを言ったのです!
(つづく)