(つづき)
メグミさんは、ここ2~3ヶ月の間にあちこちの神社や仏閣を訪ねては、周辺から「石」を持って帰ってきているそうです。
なぜか「これだ」と分かる石があるのだそう。
「え? なぜこんなところにあるの?」と思う場所に、わざとらしくぽんと置かれているような感じで…
ときには、2個、3個と持ち帰ることも。
最初のころは「自分に必要で持ってきてるのかな?」と思っていたようですが、別の神社仏閣を訪れる際に「何かを持参しなければいけないような気がする…。あ、この間持ってきた石かな?」って。
で、持ち帰った石を見ると、「これとこれ」とわかる。
メグミ:それで持って行くと、今度は新たに石を持って帰るので「交換」しているんです。
この話を聞いて、ふと思ったのは、その石たちは重要な場所に配置されていて、「場」の波動を作っているのではないか、ということです。
どんな秩序あるものも、長年の間には少しずつ「歪み」が生まれる…
「場」をつくるために置かれた石も、永遠にその「場」を保ち続けられるわけではありません。
天候や自然現象、人の集合意識と共鳴しながら、そして、ときにはさまざまなエネルギーの「意思」や「意図」の影響を受けながら、その配置は変化を余儀なくされるのかもしれません。
歪みを修復する、あるいは、「新たな場」を作る。
そのために石が移されることで、流転の中に新しい秩序が生まれていくのでしょう。
半年前、卒業生Mさんが「最近『諸行無常』という言葉がやたら降ってくる」と言っていたのを思い出します。
私:今、浮かんだのはルービックキューブ。
メグミさんのやっていることって、いつのまにか一面に散らばった色を、ひとつひとつ元の面に戻していく作業をしているのかも。
私:こういう言い方もできるかな。長年使ったパソコンがデータの重みで不具合を起こすように、土地や神社にも「歪み」が溜まって「場」の波動が変わってしまう、それを、初期状態にリセットする。
そんな感じでしょうか。
そういえば、3年前、リカちゃんも同じようなことをやっていました。
(つづく)