さて。
釣り針の謎が解けたと思ったら、次にむらちゃんが持ってきた課題は「鎌」。
箱根神社へ参拝したときに、神様から「鎌」をもらったと言います。
「鎌で何をするんですかね?」と不思議そうなむらちゃん。
そのとき、私に見えたビジョンは、広い原っぱの真ん中にぽっかりと空いた広場。
その中央にむらちゃんが立っています。
周囲の草が、じわじわと広場へ迫ってきて、少しずつ足元を狭めているのですが、むらちゃんは気づいていません。
そして、聞こえてきたメッセージは、
「あなたの足元をよく見て。近づいてくる草を、この鎌で刈りなさい」
「近づいてくる草」って、何かな?
……ああ、どうやらむらちゃんに寄ってくる「エネルギー」のことみたい。
むらちゃんは現役の生徒さんなので、相談や質問を持ってくると、私はつい何も考えずに紐解き、「解放」してしまうことがあります。
そこにつけ込むように、「あわよくば解放してもらえるかも」と寄ってくるエネルギーたち。
それを「近づいてくる草」と表現しているのです。
彼らに悪意はないのです。
うまくいけば助けてもらえるかも、と思っているだけなのです。
私の考えでは、大きな「解放」ができるチャンスは一昨年・去年・そして今年の3年間です。
すでに9月なので、残された時間は少ししかありません。
それゆえ、駆け込みでやってくるものもあるのです。
私:最近、何か気になることはない?
むらちゃん:う~ん、特にないですねえ…
私:仕事でも、家族でもなさそうな(感じがする)んだけど、なにかないかな?
すると、ふと思い出したように、
むらちゃん:そういえばこの間、職場の同僚のことを相談したじゃないですか?
あのときに他人のインナーチャイルドも癒やせるって教えてもらって、ときどきやってるんですけど。
むらちゃん:つい先日、その同僚から「誰かいいお祓い、知らない?」って尋ねられたんです。
同僚の配偶者に不可解な現象が立て続けに起きているから、って。
その内容が本当に不可解で、
──道を歩いているだけで、突然後ろから殴りかかられたり。
──前を歩いていた人が、急に振り返って怒鳴りつけてきたり。
むらちゃん:「お祓いとか、わからない」って答えたんですけど、一瞬、同僚の配偶者にも「解放」とかやってあげられるのかなって思ったんです。でも、ちょっと違うなって。
私:ああ、それです、それ!
私は相手が話している最中に過去世などが視えています。
「不可解な現象」を聞いているときに視えたのは、人型をした黒い影のようなエネルギーです。
その黒いエネルギー体が、その場の通行人を一瞬だけ使って動かしていたのです。
つまり、紐解くべきはその「黒いエネルギー」。
ここで、この黒いものは何かしら?
なぜこんなことをしているのかしら?
…と思ってしまうと、「紐解き」に入ってしまいます。
でも、これはむらちゃんとは全く関係なさそう。
つまり、わたしの役目ではないということ。
話の流れから、ついうっかり手を出さないようにしなくちゃ!
そう、「鎌」のメッセージは、こんなふうに「役目ではないもの」も知らないうちに押し寄せてくるから、それを刈り取りなさい、なのです。
この話をむらちゃんに伝え、やれやれと思っていたら…
一週間後、「マサコさん、お風呂に入っているときに、ふと『狛犬』が浮かんだんですけど、何でしょう?」って。笑