(つづき)
私:現にむらちゃんはこの講座に来るようになって3か月経つんだけど、睡眠障害が軽くなっていってるんだって。
メグミ:それはなぜですか?
私:むらちゃんと石屋のオーナーが出会ったときって、むらちゃんはシャーマンだったんだと思うんです。
メグミ:ああ、シャーマンですよね。なんか白い服着てる。
私:シャーマンの役をするために「上」から降りてきただけだから、「人」の輪郭はしているけど、中身は純粋で邪心も全くない。人を疑うことも知らない。
だから、石屋が入り込みやすかった。
私:能力があっても、たとえば、お坊さんや神父のように、もともと「人間」である人が、勉強して知識を詰め込んでいった場合は、中身がぎっしり詰まってる。つまり、「その人の軸」がある。
だから、入り込みにくい。
私:むらちゃんは今、講座で宇宙や人生のしくみなどをどんどん知識として吸収しているから、徐々に中身が詰まっていってる。
私:石屋はむらちゃんの「夢の世界」に侵入しているんだけど、だんだん居心地が悪くなってきている。私のことが邪魔でしようがない。
私:だから、むらちゃんが「石」の話をしたときに、紐解くのを邪魔してきて、私は頭がふらふらしたり、頭痛がしたり。
私:むらちゃんは国王に仕えるシャーマンだったんだと思うんですよ。石屋は王宮に出入りしている商人で、顔見知り。
私:石屋はあるとき、よこしまなことを考える。
シャーマンの能力を自分のために利用しよう、って。
私:で、「これを使うとよく眠れますよ」ってアロマを渡す。
おそらく強い睡眠作用のあるものだと思う。
私:シャーマンは、それを部屋に入ってすぐ右側の棚の上に置き、寝るときに使うと…。
部屋いっぱいに薄紫色の煙のようなエネルギーが立ちこめていくの。
私:シャーマンがぐっすり眠ったのを見計らって、石屋がそおっと部屋に忍び込み、彼女に近づく。そして、彼女の「夢の世界」に忍び込む。
私:なんかね、視えるヴィジョンはね、
シャーマンが寝ました、
「夢の世界」で目覚めました。
その時に自分の広間みたいなところにいるとするじゃないですか。
私:すると、本当はないはずなのに、ドアがあって、誰かがスーっと入ってきて「こっちですよ」っ連れて行かれる。
その人の広間みたいなところに連れて行かれるの。
私:で、その人の夢をずっと見させられてる。
石屋はそうやってむらちゃんの「夢の世界」に侵略してるの。
だから、むらちゃんは眠れなくてレム睡眠状態が続く。
私:石屋はなんらかの方法を使って彼女の潜在意識に入り込んだ。
それが今も続いているんですよね。
しかし、ここから先がどうしても視えません。
私:あ、これ、今日やることになってないですね。
メグミ:そうだと思います。
私が3日後に〇〇神社に行ってからですね。
メグミさんは最近、あちこちの神社仏閣に呼ばれていて、いくたびになんらかの能力を授かっています。
3日後に行く神社では、「透視力」を授かると降ってきているのだとか。
私:その力を使って続きを紐解くんだね。
じゃあ、神社へ行ったら、連絡くださいね。
……というわけで、この日の講座は終了。
ところが、2週間経ってもメグミさんから連絡がきません。
8月20日の夜になって…
「困ったな、明日はむらちゃんが来るんだけど」と思っていたら、タイミングよくメグミさんから連絡が!!
ZOOMで繋ぐと、メグミさんが開口一番、
「マサコさん、私、大変なことになっていたんです!」
(つづく)