(つづき)
そうだ!
あのとき、急に頭がふらふらしたんだわ。
もしかして「石」の話と関係あるのかな?
階段に座り込み、手すりにもたれた姿勢で必死にレイキを当てます。
なんとか歩けるようにならなくちゃ!
(こういうとき、レイキができると本当に便利~!)
階段に座り込んだ私の目の前には、こんな景色が広がっています。
正面、突き当たりに見えているのはアトリエです。
数年前に来たとき、このアトリエで岡本太郎さんの「波動」を強く感じて驚いたものです。
こんなに強く残ってるんだ、って。
館内はそんなに広くないのですが、幸いふたりが時間をかけてじっくりゆっくり観てくれたおかげで、私はその間しっかり休むことができ、少しふらふらが落ち着いてきました。
ミクさんはグッズに目を輝かせていました。
小一時間ほど館内で過ごしたでしょうか。
外に出ると、私たちが入館したとたんに激しく降り出した雨は、ほとんどやんでいました。
ラッキ~!
ここから徒歩15分ほどで、国立新美術館の裏門に到着します。
ここは1日中いてもいいなと思えるぐらい波動の良い場所です。
国立新美術館は地下1階から3階まで広々とした空間が広がり、どのフロアにも自由に座って休憩できる椅やベンチが設置されています。
この椅子って…
今、知ったのですが、 デンマーク家具デザインの巨匠たちが手がけた名作なのだそう。
道理で。
どれも個性的なデザインなのです。
私たち3人は地下のこのエッグチェアにすっぽり包み込まれて、らくち~ん!
ふらふらもすっかり回復したと思っていたのに、ここでむらちゃんの「石」の紐解きを始めたら、なんだか頭痛がしてきた…
すると。
ミク:私も今、頭が痛くなってきた。
むらちゃん:私もなんです!
この「石」の話、大きな解放なんだろうなと予測はつくのですが、紐解こうとすると、頭が痛くなるのです。
結局、むらちゃんが帰る16時までには終わらず、その後、ミクさんと閉館の18時までいたけど、紐解きはお預けに。
ミクさんと別れて外に出ると、ミンミンゼミのけたたましい鳴き声と、夕陽にほんのり染まった空が広がっていました。
その光景に、すがすがしさと幸せ感が胸いっぱいに満ちてきました。
楽しい1日だったなあ!
むらちゃんがカフェと岡本太郎記念館へ行かなければならなかった理由はわからないけど、きっとすべてはシナリオ通り!