(つづき)
★この記事の続き
過去に起きた出来事を、今世で繰り返しているのは……
私:それを解放するために再現しているからです。
私:解放は「A=当時の感情」を見て、「B」に書き換えるわけでしょう?
だから、まずは当時の出来事を再現して、その時の感情「A」を思い出す。そして、その感情を「B」に書き換えることで清算(=解放)されるんです。
リコさんが前世でご主人を癒すことを途中で放棄した、だから今世で続きをやろうとしているのはわかりましたが、私が知りたいのは、前々世とか、前前前世とか、もっと前の過去世でふたりの間に何かあったのではないかということ。
村でつまはじきにされている人がいるからといって、何の縁もないのに、同情だけで助けようとしたとは思えませんから。
ナミ:リコさんが悪党に捕まえられた。その悪党のひとりがご主人で、リコさんを逃がしてくれた。つまはじきにされるような人だったけど、命の恩人だから助けようと思った。
ふと……
本当は悪党ではなかったんじゃないかと思いました。
私:自分のことを悪党だと思い込んでいるのかも、その人。
最初はそうではなかった感じ。
でも、何かいきさつがあって悪党の中に身を置くことになって、自分も悪党のひとりだと思っている。
私:リコさんはそれを知って助けようと思ったけど、彼は悪党に染まっているから、なかなかうまくいかなくて。
そうこうするうちに子供が生まれ、そっちに愛情をかけて、ご主人のことは諦めた、みたいな。
そんな感じだと思う。
リコ:これは自分で書き換えたほうがいいですか?
私:今パッと書き換えただけで完了とはならない気がします。
これから講座で少しずつやっていくのかな。
私:娘さんの潔癖症の原因もわかったし、そこからご主人との関係性がわかったことで今後の道筋が見えたから、今日はここまででいいと思います。
私:それにしても、ナミさん、すごいですね~!
ちーさん:まさに「ナミさん劇場」ですよ!
私:うんうん、ナミさんは既にセラピストですよね。パペットセラピスト!
まだ講座を始めて1か月です。
ナミさんにパペットをはめ直してもらい、今度はナミさんのガイドに見立てて尋ねます。
私:なぜナミさんはここまでできるの?
パペットを使って潜在意識とつながる能力がすごい。それはもともと持っていた力?
ナミ:前世で決めてきたから。
子供たちを育てたい、って。
前世で孤児たちを育てていたけれど、思うように助けることができなかった――それで、今世では助けようと決めてきたそうです。
今、ナミさんが子どもたちのお世話をする仕事に従事しているのも、その流れの一部だったのでしょう。
ナミさんは、いずれセラピストになりたいとおっしゃっていましたが、今のお仕事でも十分にその役割を果たせるのではないでしょうか。
パペット:そう!
聞けば、職場でも子供たちとのコミュニケーションツールとして普段からパペットを使っているそうです。
私:子どもって純粋だから、ナミさんなら、パペットを使って、今やったみたいに、子どもたちの潜在意識とつながって、お話できるんじゃないかな?
ナミ:言われてみれば……
職場には、お母さんと一緒に来て遊ぶ子どもたちもいるんですが、子どもたちを見ていると、「あ、この子、もっと遊びたいんだな」とか、「あの子は、あの(別の)子が持ってるおもちゃを欲しがってるな」とか、自然とわかるんです。
だから、それをお母さん伝えるようにしています。
私:自分にこんな能力があるって気づいてなかったでしょう?
ナミ:はい! 気付けて嬉しいです!
すると、ちーさんが、「ほんと凄い! 私も見てほしい」
ちーさんは中学生の長女との関係で悩んでいるそうです。
年頃だし、単なる反抗期かと思いきや、ナミさんのパペットは意外なことを教えてくれました。
それはまさに目から鱗……
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