さて、先日講座に入られた生徒「ちーさん」の話の続きです。
この日は始めての講座日で、まだ何も教えていなかったのですが、ちーさんなら過去世退行もできるのではないかと思い、「今視る必要のある過去世」へと誘導してみました。
出てきたのは、中世のヨーロッパです。
ちーさん:私は20歳位の男性です。
父親と専業主婦の母親と、10歳下の弟と暮らしています。
私:5年後、25歳の時にはどうなっていますか?
ちーさん:畑仕事をしている。
父親は外で働いています。自分たちで食べるぐらいの野菜を作っているようです。
30歳に行ってみます。
ちーさん:相変わらず畑仕事をしています。
弟は成人して家を出たのか、もう一緒に暮らしていません。
そして35歳を過ぎて40歳手前のとき。
ちーさん:庭に落とし穴のような穴が開いていて、そこに落ちました。かなり深い穴です。
ちーさん:穴の底は白いふわふわした空間になっていて、息苦しくもないです。
私:あなたは穴に落ちて動揺したりしているの?
ちーさん:いえ、どうしよう、ここから出なきゃって焦っているわけでもないです。
その先を見てみると、そのまま人生が終わったようでした。
深い穴に落ちたというのは、肉体を脱ぎ捨て、魂に戻る瞬間の象徴だったのかもしれません。
中間世で…
「今の人生を振り返ってどうですか?」と聞くと、「何も成し得ない人生だった」といいます。
私:今度生まれ変わったら、どんな人生を送りたいですか?
ちーさん:家族としか関わらない人生だったので、今度はたくさんの人と関わっていきたい。
なるほど。
ちーさんのハイヤーセルフに、なぜ今日この過去世を見たのかと聞いてみます。
答えはきませんでしたが……
私:ちーさん、ブログに才能を持った人たちがたくさん登場しているから、講座に入って自分にも何かできるんだろうか、自分は大丈夫なんだろうかって、そんなふうに思ったりしましたか?
ちーさん:あ、もしかしたらそうかも…
時々こんなふうにブログに登場する方と比べて、自分にはなんの才能もないのでは? 何もできないのでは?と悩んだり焦ったり、落ち込んだりする方がいらっしゃるのですが、
私はいつも、自分の人生を生き切るだけで、それがどれだけ凄いかという話をします。
以前、あるクライアントさんのガイドさんに教えてもらったのです。
自分の人生を最後まで生き切ること。
その間には悩んだり落ち込んだり、絶望したり、希望を持ったり、様々な感情を体験するでしょう。
それらすべてが瞬時に潜在意識へと流れ、人類共通のかけがえのない財産になります。
いつかどこかで誰かが同じような絶望感を味わった時、そこから閃きや直感の形で希望を見出し、人生を一歩前に進むための勇気や光となるかもしれません。
だから何も成し得なくても、偉業を成し遂げなくても、自分の人生を最後まで生き切ることは素晴らしいことなのです。