ユウさんやマリちゃんに限らず、講座中に私と生徒さんの間の過去世が浮上することはときどきあります。
中でも忘れられないのは10年前の出来事。
その日は3人の生徒さんが講座を受けていました。
和気藹々と進めていたのですが……
途中から生徒Aさんの視線が気になり始めました。
さっきまでにこにこしていたのに、今はじ~っと私を見るその目が氷のように冷たい……
まるで恨むような目をしています。
こ、こわい
なぜ急に…?
その夜、仲良しの卒業生Bさんに原因をリーディングしてもらいました。
自分で見ることもできるのですが、3次元の「感情」が強すぎると、それが邪魔になって5次元に繋がりにくくなるので、人に見てもらった方が楽なのです。
Bさん:え~っと、原始時代が出てきました。
マサコさんとAさんは同じ部落の若者です。
Bさん:食料を調達するときはいつもふたりで行動することになっていて、マサコさんはAさんとペアなんですけど、そのころのマサコさんは怠け者で、お調子者なんです。
Bさん:たとえばジャングルの中でバナナを採るときも、自分は木に登らず、Aさんに登らせるんです。
Bさん:マサコさんはAさんが投げるバナナを下で受け止める役なんですけど、彼が部落に持ち帰るために一生懸命採ってくれるバナナをほとんど独り占めしてます。
Bさん:こっそり隠しておいて、村には少ししか持って帰らないんです。
そして、後で誰にも見つからないように隠しておいたバナナを取りに来る。
Bさん:いつもそんな調子で、Aさんはマサコさんのことを腹立たしく思っています。
Bさん:ある日、事件が起きて。
その日は川で魚取りをしているんですけど、マサコさんは彼を川に入らせて、自分は岸でワニが来ないか、見張る役をやってます。
Bさん:マサコさんは最初のうちこそ真面目に見張っていたんですけど、だんだん面倒くさくなって、どうせワニなんか来ないよって、寝っころがって空を見上げたりしています。
そのとき、悲鳴が!
Bさん:彼がワニに襲われたんです。
Bさん:マサコさんは怖くなって、助けを求める彼を置き去りにし、一目散に逃げ帰ってしまうんです。
Bさん:数時間後、Aさんが足を引きずりながら村に戻ってきます。
なんとか命は助かったものの、両足の膝から下をワニに食いちぎられて……
Bさん:マサコさんの姿を見つけると、ものすごい目で睨みつけています。
私:(そうか! 講座中に私を睨みつけていたのは、そのときの「目」なんだわ!)
Bさん:Aさんはその後、不自由な体になってしまいます。
そして、村で顔を合わせるたびに、マサコさんを冷たい目で見ています。
う~ん……
そんなことがあったのか…
過去世とはいえ、本当にごめんなさい…
この過去世を書き換えてもらったところ、次の講座からはAさんが私に冷たい視線を向けることはなくなりました。
きっと、Aさんは自分がそういう目をしていたことにも気づいていなかったと思います。
私の中の「罪悪感」が突然浮上して、あのときのAさんと今世のAさんを重ねて見ていたのかもしれません。
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