(つづく)
「子供時代の解放すべきこと」
「子供時代の出来事で、今あのあなたに影響を与えているもの」
などを解放するやり方を教え、Bさんを誘導しますが…。
な~んにも出てきません。
誘導する前に、子供時代の両親との関係などもお聞きしたのですが、特に叱られたりしたこともなく、あまりトラウマなどもなさそうです。
私:だから何も出てこないのかな?
すると、Bさんが、
Bさん:あの、マサコさん…
面白いことを言うのです。
Bさん:あの、「書き換え」ではないんですけど。
空想癖のある子どもの場合、私のことなんですけど。
なんかこう、嫌なことがあった時に、「いや、そうじゃなくて、こういう風になった」って思い込むのって、どうなんでしょう?
私:それは「書き換え」と同じです。
Aが現実だとすると、Bはもう自分で作ってるんですよね?
Bさん:子どものころ、嫌なことがあった時には、「そっちじゃなくてこうしよう」って。
上手く言えないけど、なんかそんな風にしてた気がする。
Bさん:今ちらっと思い出したのが、小学校3年生のときに、近所にいつも遊んでる子がいて。
Bさん:その子をちょっと傷つけちゃったのかわかんないんですけど。
その子のお母さんから「Bちゃんはいい子だと思ってたのに、どうしてそんなひどいことをするの?」みたいなこと、言われたんです。
Bさん:え? ひどいこと?と思って、ちょっと傷ついて帰ってきて。
母親に話したら、「まあ! なんてことを言うのかしら。別にそんなひどいことじゃないわよ」って。
母親がその人のところに言いに行ってくれた、っていう記憶があったんですけど。
Bさん:よくよく思い出してみれば、いや、お母さん、言いに行ってないよな~と思って。
それ、私の空想だったかなぁと。
私:ええっと。母親が言いに行った、っていうしっかりした記憶があるわけではなくて?
Bさん:たぶん言いに行ってないんです。
ただ、自分は言われたことでしゅんとしちゃったんですよ。
「悪いことしちゃったなぁ」って。
Bさん:その後に「なんでそんなこと言われちゃったのかな」って悲しくてなって。
それを母親に言ったら、「(先方に)一緒に言いに行ってくれるんじゃないかな」って思っているうちに、(記憶として)行ったことになっちゃったっぽいです。
私:素晴らしい!
それができたらもう最高ですよね。
私:もしそれやってなかったら、今日の「子供時代の退行」でその出来事が出てきて、
私:「お母さんが先方に言いに行ってくれた、それを見て、ほっとしてます」っていう、同じような書き換えのストーリーが出てきた可能性もありますよね。
Bさん:事実じゃないのに、そういうことにしようって、自分に都合のいい記憶にしちゃってるかもしれないです。
気をつけないと、どっちが現実だったのかわからなくなりますね。
私:もう終わったことだからいいんですよ。そうやって自分で感情のリセットができるのなら、それに越したことはない。
私:みんなそれができなくてずっと引きずってるから、わざわざ「書き換え」て解放してるんですから。
いや~、それにしても、そうやって無意識に解放してきたから、子供時代のトラウマが何も残ってないんですね~。
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