(つづき)
難しいのは、N子さん(当時は男性の科学者)が、無理やり開発をさせられているわけでははないことです。
彼にとっては、やりたいことなのです。
開発ができれば人類に大きく貢献できる。
でも、一方で……
何かを開発すると、その「光」に対して必ず生じる「影」の部分。彼はそれも理解しているがゆえに苦悩しているのでした。
技術は「光」にも「影」にも利用できる。
たとえばフォン・ブラウン博士のロケット開発然りです。
彼の子供の頃からの夢は、宇宙ロケットの開発。
しかし、そのためには莫大な資金が必要です。
第2時世界大戦中、ヒトラーは兵器としてのロケットに興味があり、資金提供を申し出ます。そこで、ブラウン博士はヒトラーの元で、世界最初の弾道ミサイルを開発するのです。
そして、終戦後は米国へ渡り、その技術を今度は人類を月に送るためのアポロ計画に活用します。
ロケットを開発して衛星を搭載し、宇宙へと飛ばすのか。
あるいは兵器を搭載してミサイルとして戦地に飛ばすのか。
ドローンも然り。
ロシア軍がウクライナへの攻撃に使ったドロ-ンは「神風ドローン」と呼ばれました。
私:(N子さんの前世の)科学者が開発しようとしているものも、光と影の両面を持ち合わせているみたい。
ん・ん…?
これってもしかして「人工知能」に関するものかも!
私:脳障害などの治療に役立つもののような気がします。
問題は、この科学者が開発するものは、自国のためには役に立つけれども、敵国の人々の…マインドコントロールにも転用できる?
N子さんが以前に解放した「大きなテーマ」がこの問題に絡んで士います。
たとえば、A国の子供が赤ん坊のころから訳あってB国で育てられたとしたら?
大切に愛情いっぱいに育てられ、
大人になって、あなたはA国の人間だから、ずっとここにいるわけにはいかないのだとA国に戻されたとしたらどうでしょう?
A国の人とはうまくなじめず、A国が敵とみなしているB国の人には恩も愛情もある。
今、開発しようとしているものがA国では脳障害の回復という人類の貢献に用いられ、B国に対しては支配のための恐ろしいツ-ルとして用いられようとしていたら?
私:上層部の人で、科学者の生い立ちを知ってる人がいる。
完成したら彼はB国の人に情報を流すかもしれないから、口封じのために命をとった方がいいって。
N子:わかる気がします。研究開発は楽しくて。
でも、完成はさせたくない、みたいな。
私:うん、完成後のことを考えると憂鬱で、どうしていいかわからない感じがします。
私:科学者は最初は開発メンバーに選ばれて、すごくワクワクしていたの。
でも、途中から「影」に気が付いた。
私:例えて言うなら、宇宙に行くためのロケットを作ってと言われてワクワク開発していたけど、途中から、本当は爆弾を搭載してミサイルとして攻撃に使うんだと気付いたみたいな。
私:今日、泣きそうな顔して、ふら~っと亡霊みたいに入って来たよね?
菊なんて持ってるし。
N子:私、買った時は「菊」っていう認識じゃなくて、ダリアの大きいやつなのかなと思ったんだけど。
このとき、私たちは、N子さんのこの言葉をさほど気に留めなかったのですが…。
私:最初のストーリーのときは未完成のまま、命をとられて終わっているから、とにかく書き換えなくちゃ。
科学者は完成させたいっていう気持ちはあるんだよね?
N子:はい。
自分で書き換えたときは、完成させて、塔に閉じ込められたままにしか見えなかったので、あとはアップデートとかにはなるのかなと思って。
私:う~ん、どうしたらいいのかな?
そのとき。
サナさんが、
サナ:バグを起こすようにすればいいんですかね?
なるほど!
私:もうこれで完成ってわかった時点で、何かをやったのかもしれません。
私:科学者がすごいこと言ってる。
「一回100まで行って、引いて99にする」みたいな。
一旦完成させた後で未完成にする?
私:その時にこの科学者が言った言葉があって。
「このまま時を止めて持ち越せば、未来で解放できる」って。
ああ、だから今日この講座に持ち越してきたんですね。
私:科学者は量子の世界を理解している。
だから別の時空間へ持って行って、そこでもっとうまく解放ができるのを分かってて、そういう風にした。
ああ、だとしたら、これは「過去世」ではなくて、「未来」から来ているのかも。
とにかく「書き換え」の続きを視ます。
私:誰かが変な操作を加えようとするとバグが起きるような仕掛けにしてる感じはします。
彼らが悪用することを思いつかないようにはできないから、何かを…
私:何をやってるのかな?
「回線」ってくるんだけど。
私:なんだろう。うまく言えないんだけど、何をどうしようが、彼らが悪用できるような回線は絶対につながらないようにしたんだと思う。
私:例えば悪用しようと思って、この回路をこうやればいいんじゃないかって手を加えた瞬間に、オレンジ色の光がバッ!てフラッシュして、それを浴びると、悪用しようと思っていた記憶自体が消える、そんな感じかな?
サナ:機能を追加したんですね。
私:はい。誰もその仕掛けを知らない。
知っているのは科学者だけです。
私:一瞬手を加えた瞬間、光を浴びて、必ず記憶が消えるから何人も悪用できない。永遠に。
ツールの開発が完成すると、皆が素晴らしい!って褒め称えて、パンパンって祝福の花火も上がって、国を上げて大喜び。
多くの人の役に立つし、悪用は絶対にできない。
このストーリーに書き換えると。
目の前にその科学者の人が一輪の花を持って立っていました。
じっとこちらを見つめています。
私が書き替えた瞬間、彼がパッ!っと目を見開き、それと同時に白と青の花びらが全部バラバラになって辺り一面をグルグルと渦巻いていました。
綺麗な花びらの渦はやがて小さくなっていき、最後には科学者も消えて、すっと空間が閉じたのです。
最後にN子さんを金色の光で包んで浄化しました。
私:どうですか?
N子:気持ち悪いのも、鳥肌も治ったけど、今、急に左肩が痛くなった。
N子さんの左肩に触ってみます。
私:ん? この肩に小さい女の子がいる。
科学者のインナーチャイルド的な存在かな?
私:ああ。長年ここに背負っていたんですね。
これを完成させなくちゃ、でも完成させるのは怖いって。
罪悪感みたいな。
光で浄化すると痛みはすうっと消えました。
そのあと、今度は肩甲骨の辺りが痛くなったと言います。
そこは過去についていた天使の羽を自らバキッと折った跡のようです。
私:これは科学者の時じゃなくて、もっと前、天使だったときもそうだけど、何かを発明するような能力の高い人って、自分が純粋に開発したり教えたことが悪用されるのを見ると、
自分がそんなものを発明したからいけないんだとか、
自分が余計なことを提案しなければこんなことには…とか、
その研究に手を染めなければとか、
自分を責めたりするんですよね。
そんな自責の念から「羽」を折り取ってしまったのです。
レイキで光を送りながらヒーリングします。
私:人間界はそういう世界だからしょうがないんです。
でも、それを発明しないと次に進めないし。
痛みはどうですか?
N子:だいぶ軽くなってきました。
まさか卒業の日に、こんな大きな解放をすることになるとは思いもしませんでしたが、解放できて良かった!
卒業講座は18時で終了。
サナさんが帰ったあと、アユさん、N子さんとミッドタウンへ移動し、のんびりと22時半まで夕食タイムとなりました。
アユさんが
「私、マサコさんの講座に来てなかったらどうなってたんだろうって思うとこわいです」
って。
それほど、人生が楽になったそうです。
お役に立てて良かったです!
(つづく)
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