さて、先日2月13日の講座での話。
生徒はメグミさん、マリちゃんです。
この日はサブパーソナリティ・セッションの練習です。
私:メグミさん、どんなサブパーソナリティを呼び出してみます?
あ、そうだ、さっき不思議な話をしてたじゃない?
メグミさんが先日、友人と居酒屋へ行ったときのこと。
その店の大将は霊感の強い人で、メグミさんに
「あなたは部族の過去世がたくさんあるから、部族について調べると良いかも」
と言ったそうです。
そんな話をしている最中、誰かがメグミさんに「おい!」「おい!」と声をかけてくる…
声ははっきり聞こえるけれど、周囲には自分に声をかけている人は誰もいないので、声の正体はわからずじまいだったというのです。
私:その声をかけてきた人を呼び出してみるっていうのは、どお?
メグミ:そんなこと、できるんですか?
私:できますよ。別に自分のサブパーソナリティじゃなくても、他人でも呼び出せるし、植物や動物でも呼び出せるし。
私:その声をかけてきた人は、なにかメッセージを伝えたかったんじゃないかなって思います。
メグミ:面白そう!
私:じゃあ、それ、やってみましょう!
(誘導します)
メグミ:小太りの男性が出てきました。50代かな。
私:あなたがあのとき、メグミさんに「おい、おい!」って
声をかけた人ですか?
メグミ:そうだ、って言ってます。
私:あなたはいつからメグミさんと知り合いなの?
メグミ:ずっと昔、過去世からですね。
(その過去世へと誘導します)
メグミ:家のようなものが見えます。どこかの部族みたい。
家の中に5人くらいの男性がいます。家族ではないです。
さっきの50代の男性もいる。
私:あなたもそこにいるの?
メグミ:はい
私:あなたはいくつぐらい?
メグミ: その50代の人よりは若い。40代かな?
私:そこで何をしているんでしょうね?
話し合いをしているとか、決め事をしているとか?
メグミ:話し合いをしている。
この部族のまとめ役の人たちみたい。
(重要な出来事が起きた場面へ誘導します)
私:部族の掟を破った人(男性)がいて、その人の処遇について話し合っています。
メグミ:5人の中には、彼に罰を与えた方がいいという人もいるけど、その50代の人は、そこまでしなくてもいいんじゃないかって、寛大な感じですね。
私:掟を破ったからって「懲らしめてやれ」みたいなやり方をしても意味がない。自分が悪かったって、本人に反省を促すようにしてあげる方がいいんじゃないか、みたいな?
メグミ:そうですね。結局、50代の人の意見に皆が同意しました。みんなは掟を破った人をこの地から追い出そうとしていたけど、そのまま居られるようになった。
私:それなのに、なぜその方が店で「おい!」と言ってきたか、ですよね。
私:その過去世の中で、メグミさんが見なければいけない場面があるはずです。
そこに飛んでください、3、2、1。
メグミ:その50代の方と話をしています。
私(=40代の彼)に託したいみたいです。
あとは頼んだぞ、みたいな…
そのとき。
メグミ:あ……なに、なに?
なんだろう?
足がガクガクしてきた…
左足が震えだしたんだけど、なんだろう?
私:じゃあ、メグミさんの中の「足をガクガク震えさせているサブパーソナリティ」、出てきてください。
メグミ:黒い小さい人が出てきた。
私: あなたにお聞きしますね。何があったんですか?
メグミ: 「逃げてる」って言ってます。
今、この話に触れてほしくなかった、って。
この話は知らずにいてほしかったのに、なんでいまさらみたいな。
私:きっとあなたは素敵な光を持っているんだと思います。
ここに出てきてもらってあなたの本来の光取り戻すと、あなた自身も楽になるから、チャンスだと思いますよ。
私:このまま隠れていても、いつかどこかで出てこなくちゃいけなくなるから、「チャンスが来た!」っ思ってください。
メグミ:足がガクガク震え続けています。
私:大丈夫、大丈夫。膝をトントン叩きながら、「今、光に帰るからね」って伝えてあげて。
その先輩が年をとってきたので、あなたに託したの?
世代交代みたいな?
メグミ:はい
私:その黒い人に聞きますけど、なんで「荷が重い」と思ったの?
みんなをまとめるって、ある意味、みんなのためになる仕事ですよね?
しかも、一人じゃなくてみんなで話し合っていくわけじゃない?
さっきみたいに。
メグミ:自分にそれだけの器がないって。
私:さっきのことで言うと、みんなはあいつは掟を破ったんだからら罰を与えて当然だろって思った。
で、その50代の先輩は「いや、そんなことしたって意味がないだろう」と。
私:彼に自分のやったことをちゃんと反省させなければ、彼自身の人間的成長ってありえないわけですよね。
罰を与えただけでは、もしかしたら心の中で納得しないかもしれないし、なんだよ!って反感を抱くだけかもしれないし。
先輩が彼の人間的成長に繋がるように考えたのはすごいと思いますが、そういうのをずっと見てきて、自分にはそこまでの器がないっていう、そういうプレッシャーですか?
メグミ:そうですね。
はたして自分がリーダーになったときに、同じようにやれるか、自信がないみたいな。
私:先輩にお聞きしますね。
この後輩に「託すぞ」って言ったのはなぜですか?
メグミ:彼ならできるから、って。
私: でも、彼はあなたにはまだまだ追いつけないって思っている。
その彼に対して、あなたから伝えてあげられることはありますか?
メグミ:「自分でわかってないだけで、すでにそうなってるよ」って。でも、「謙虚な気持ちを忘れないでね」って。
すでにリーダーの資質はあるけど、自分の信念だけを押し通すのはダメで、みんなの気持ちに寄り添って、って。
そこはわかってないとだめだよって。
私:本人はあなたのようにはできないと思って、逃げ出したいくらいのプレッシャーなんですよ。
あなたは最初からみんなが納得できるような意見を言えていたんですか?
最初からそういうのを持ち合わせてたの?
メグミ:経験をしていく中で成長して、今に至ってる、って。
私:(黒い人に)その先輩も最初から完璧ではなかったそうです。
あなたより先に人生を歩んで、いろんなものを見て、経験した中で、だんだんそういうふうになっていったって。
私:だからあなたもやれるんじゃない?
自分ひとりで決断して、こうしようって引っ張るとかじゃなくて、みんなの意見を聞いてまとめるのが役目だよって。
「謙虚にしてね」っていうのは、たぶんそこを言ってるんだと思います。
自分が決めなきゃって思うとプレッシャーだけど、そうじゃないでしょう?って。
メグミ:責任取れないみたいなのが…やっぱり
私:そう思わなくていいよっていう、そこの解放なんでしょうね。
みんなの意見を公平に聞いた上で決めるんだから、全体責任でしょって。
黒い人が納得したので、光の世界に帰します。
メグミ:あ! 足の震えが止まりました。
(つづく)
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