(つづき)
マリちゃん:白無垢を着た女の人が出てきました。
古い家の前でサラサラした土の上に立っています。
私:これから婚礼なんですか?
マリちゃん:そうみたいです。
昨晩、たまたまテレビで見た瀬戸内海の島の花嫁を思い出しました。
3000もの島々が点在する瀬戸内海では、昔は白無垢の花嫁が船で嫁いでいったそうです。
白無垢姿なのにサラサラした土の上に立っていると言ったとき、それが浮かびました。
私:これからお相手のところへ向かうんですか?
マリちゃん:はい
私:どうやって移動するの?
みんなでぞろぞろ歩いていくとか?
マリちゃん:歩いていくみたい。一人の人が横について手を持ってくれて、後ろからの人は着物の裾を持ってくれています。
私:結構歩くんですか? それとも近いの?
マリちゃん: 少し離れてる。まだ道は先に続いている。
私:これから婚礼をあげようとしているあなたに何か重要なことが起きましたか?
起きたとしたら、その場面に飛びます。3、2、1。
マリちゃん:道端に人が集まってきている。
私:お嫁さんを見ようと集まってきているのね。
あなたはそれをどう感じていますか?
マリちゃん:その中にひとり、私が意識してる人がいます。
本当はその人と一緒になりたかったんです。
私:(ああ、その人は、今のマリちゃんのご主人だわ)
私:その人が好きだったけど、親が決めた別の人と結婚するとか、そういう感じなの?
マリちゃん:はい
私:その相手もあなたのことを好きだったの?
マリちゃん:そうです。両想いでした。
私:そのことをご両親に反対されたとか?
それとも、二人だけの秘密だったんですか?
マリちゃん: 両親には言わなかった。秘密です。
私:彼はあなたが別の人と結婚するって知った時、どうしたんでしょうね?
マリちゃん: 話した時はショックを受けていましたけど、仕方がないよね、って受け入れてくれました。
私: さっきの影のような方にお聞きしますね。
白無垢の姿を大勢の人に見られるのが嫌なの?
それとも、彼にその姿を見られるのが悲しいんですか?
マリちゃん:どっちもです。
彼には申し訳ないという気持ち。
その周りにいる人たちには、私が自分の心を偽って生きていることを見られるのが、嫌みたいです。
私:ああ、なるほど…。
彼のことをご両親に言わなかったのは、言ったところで一緒になれる相手ではなかったから?
マリちゃん:そうですね。
私:その後、そうやって嫁いでいって、それなりにあなたの人生を送ったんですか、最後まで?
マリちゃん:虚しく年月を費やしている感じ。自分の心がそこになくて。
いつも彼の方に心を向けていた気がします。
私: いいですよ…
やがてあなたの人生も終わりを迎える時が来ます。
(中間世へと誘導する)
私:魂に戻ったあなたには、全てのことが分かります。
なぜそういうシナリオを経験しようと思ったの?
親の反対を押し切って好きな人と一緒になるとか、駆け落ちするとか。
いろんなシナリオがある中で、親の決めた人と一緒になって空しい人生を送る。
なぜそれを経験したかったんですか?
マリちゃん:人生には思い通りにいかないこともあるということを学ぶため。
私:それを学んでみてどうでしたか?
マリちゃん:自分が思ったことをちゃんと伝えればよかった。
私:もしあなたに生まれ変われるチャンスがあるとしたら、今度は自分の想いを伝えたいですか?
マリちゃん:はい
それを踏まえて、今のストーリーの書き換えを見てもらいます。
マリちゃん:子どもたちに囲まれて。
まだ子どもは小さいんですけど。
忙しそうに、大変だ、忙しいって思いながらも、充実している感じです。
夫は夫で、自分がするべき仕事に向かって家族のために一生懸命働いてくれて、お互いがお互いを思いやって過ごしています。
私:今度結婚した相手は、先ほどあなたが好きだった方ですか?
マリちゃん:はい。
私:さっきのストーリーでは、どうせ親に言っても反対されると思って言えませんでしたよね?
今回はどうして話せたんでしょうね?
マリちゃん:悔いのある人生を送りたくなかったので、彼と一緒に私の親に会いに行きました。
私: 反対されなかったんですか?
マリちゃん: 両親は少し顔が曇っていたんですけど、何度も説得を続けているうちに想いが伝わったみたいで了解してくれました。
私:さっきは言わずに諦めましたよね?
今度は説得しましたよね。
その二つを比べてどうですか?
マリちゃん:ちゃんと伝えた方が、自分が生きている実感がある、ってきます。
私:その時あなたが好きだった人は、今世であなたが知ってる人ですか?
マリちゃん:今の夫です。
私:( ですよね)
私:ガイドさんにお聞きします。
なぜ今日この過去生を、このタイミングで見せたんですか?
マリちゃん:私の魂が少しずつ準備が整ってきたから。
ネガティブだったけど、少しずつポジティブになってきたから。
私:もし、もっと早くこの過去世を見ていたとしても、受け入れられなかったかもしれないってことですね?
そのとき一緒になりたかった好きな人が、今のご主人なんだってことを。
今なら受け入れられる、だからですか?
マリちゃん:そうです。
私:ガイドさん、過去にこういう経緯があって、今世であのご主人と結婚することになってたんだよ、あの時の報われなかった思いを今世では報われることになってたんだよっていうのを、マリちゃんに教えてあげたかったんですか?
マリちゃん: そうだ、って。
私:じゃあ影のようなサブパーソナリティにお聞きしますね。
今、書き換えをしたので、あなたはもうマリちゃんの中にいる必要がないから、光の世界に帰りますか?
影:はい。
(光に返す)
私:最後にガイドさんからマリちゃんに伝えておきたいことがありますか?
ガイド:自分が思ったことは、伝えること。
ここでセッションは終了。
(つづく)
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