(つづき)
サブパーソナリティの説明です。
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私:ヒプノセラピーでは、「インナーチャイルド」とか、「子供時代の退行」「過去世退行」とかをやるじゃないですか。
私:いきなり「過去世に降りていってください」とか、「インナーチャイルドを呼び出して癒しましょう」とやるんじゃなくて、もう一つ入り口として「サブパーソナリティ」から入っていくやり方があるんです。
私:自分の中にはいろんな側面がありますよね?
優しい側面()だったり。
おっちょこちょいな側面()だったり。
泣き虫だったり()……。
私:それらの側面を「サパーソナリティー」として擬人化するんです。
そして、その人を直接呼び出してみましょうって、やるんですね。
私:例えば、マリちゃんは「人に見られるのが嫌」って言ったでしょう?
「それ、きっと過去世から来てますよね」って言って、その過去世に降りていってくださいっていうのが一つのやり方ですよね。
私:同じことをサパーソナリティー・セッションとしてやるときは、「見られるのが嫌」っていうエネルギーを擬人化して呼び出してみる。
人物じゃないかもしれないんですけど。
ただの光だったり、形は何でもいいんです。
私:そのエネルギーを呼び出して、いつからマリちゃんの中にいるの?って聞くんですよね。
私:そうすると、過去世からいますとか、今世から一緒ですって教えてくれるから、
「じゃあ過去世では何があったの、降りていってください」
って。
結局、過去世解放になるんです。
私:もし「今世」って言ったら、それは今世の何歳ぐらいの時?って聞いて。
私:何歳の時ってわかったら、そのときに何等かのきっかけがあってそのサブパーソナリティが生まれたわけだから、
「じゃあ、その場面に降りていってください」って。
で、子供時代へ退行してその出来事を見て解放する。
私:つまり、サブパーソナリティを入り口にして入っていっても、最終的には「過去世」か「今世」のどちらかに行くんです。
私:例えば高所恐怖症の人がいたとするじゃないですか。
そしたら、「あなたの中の、高い所を怖いと思ってる人、出てきて」っていう風に呼び出して。
私:で、いつからいるの?って聞いて、「過去世から」って言ったら、過去に何があったのか、その過去世へ降りていってくださいって誘導して。
私:そうしたら、車で運転しているときに霧が出てきて見通しが悪くなって、高い崖から落ちちゃった、みたいな過去世が出てきて。
ああ、この時の感情が残っているから、今世でも高い所が怖いんだね、って。
私:出来事と感情って必ずセットで起きるんです。
・出来事→車で高い崖から落ちる
・感情→「高い所はこわい」という恐怖心
私:出来事は風化するんですけど、この感情は転生しても、持ち越すんですよね。
だから、高い所に上ると足がすくむとかね、そういうことが起きるんです。
私:原因は過去世のときの感情だから、それを「解放」すればいいんですよね。
私:別の例でいうと…。
例えば「自分に自信がない、いつも人と比較して自分はダメだと思っちゃう」みたいな人の場合。
私:その人の中の「人と比較して自分はダメだと思っているサブパーソナリティ」を呼び出して、いつからその人の中にいるの?って聞く。
私:仮に今世からです、って答えたら、それがいつなのか、そのときに何があったのかを見に行く。
どんなサブパーソナリティも、必ず生まれたきっかけがあるから。
私:たとえば、きっかけは小学校の時で、優秀なお姉ちゃんがいて、お母さんがいつも「お姉ちゃん、また百点なのよ、すごいね」って、褒めてたとする。
私:お母さんには全く悪気はなくて、家族間で単に「すごいね」っていう話をしていただけなのに、「私は百点とれないからダメなんだ」って。
私:そんなふうに、人と比較して自分はダメなんだっていう自己否定を積み上げていく。
私:きっかけがそれだとわかったら、当時の感情を書き換えて解放する。
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私:っていうのが、サブパーソナリティ・セッションのやり方なんだけど。
じゃあ、マリちゃん、やってみましょう!
私: えーっと、ウォーキングしていて見られるのが嫌なのね?お買い物に行くときとかは?
マリちゃん: 買い物も車で行きます。どこへ行くにも車で出るんですけど。
私:歩くのが嫌ってこと? 見られるから?
マリちゃん:不特定多数の人に見られることに抵抗があるんです。
車だと、人はそんなに見ないじゃないですか。
私:お買い物に行って、スーパーの中を歩いている時とかは平気なの?
マリちゃん: それは大丈夫。
私:ってことは、特に道を歩いている時が問題なのね。
道を歩いている時に不特定多数の人たちから見られるのが嫌なんだ。
不思議ですね。
マリちゃん: 不思議ですか?
私:不思議だよー。笑
じゃあ、やってみましょう。
目を閉じて、ふーっと息を吐いていきます……。
(誘導する)
出てきたサブパーソナリティは、はっきりとした人の姿ではなく、「影」のような存在でした。
私:その方にお聞きしますね。
いつからマリちゃんの中にいるんですか?
マリちゃん: 過去世からみたいです。
私:では、その場面、あなたが生まれたきっかけの場面へ降りていってください。
すると。
意外な過去世が出てきました。
(つづく)
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