ときどき、見も知らぬ人に会いに行かされます。
それが講座やセミナーのような類だと、内容に興味もないのに、「なぜか参加しなければならない」と降ってきて、そういうときは必ず参加者の中に「救済すべき人」がいるのです。
当日、その場で「あ、この人ね」とわかります。
たいてい講座やセミナー後に一緒にお茶をして、過去世を視て解放する流れになります。
ところが…。
今回はかなり具体的。
「このお店のこの人に会いに行って。目的は解放」って。
こういう仕事をしている人には、ときにこのような役目が降ってくることは知っています。
たとえば、30年以上も前、『サンリオの奇跡』という本を読んだときにも同じようなことが書かれていました。
(参照:上前淳一郎,『サンリオの奇跡』,角川文庫,昭和57年)
9年前(2014年1月)に書いた記事です。
㈱サンリオといえば、言わずと知れた「ハローキティ」などのキャラクターグッズで有名な会社です。
本には社長の辻信太郎氏を中心として、創業から昭和55年頃までの急成長ぶりが描かれているのですが、途中で不思議な話が出てきます。
それは、創業メンバー3人のうち、専務の荻須照之さんと社長との、初めての出会いの場面。
当時、荻須さんは商社マンを経て、グリーティングカードのビジネスを日本で展開しようとしていましたが、カードの習慣がない日本では定着せず、苦戦していました。
そんなある日、会ったこともない占い師の女性からいきなり電話がかかってきて、
「明日の午後1時半に、銀座の○○という喫茶店へ来て下さい。ぜひ会わせたい人がいますから」
と言われるのです。
一方、社長にも同じ女性から電話がかかってきて、
「あなたはきっと成功なさる方です。あなたのために役に立つ人をご紹介しましょう」
と言い、荻須さんに告げたのと同じ日時と場所を指定するのです。
当日、喫茶店にはその女性(夏の暑い日なのに、手首も足首も隠れるほど袖と裾の長い真っ黒なドレスを着ていた)が来ていて、ふたりを引き合わせると、ではあたくしはこれで、と言って帰っていきます。
この女性とはそれっきりになるのです。
このとき、荻須さんは40歳でした。
これより15年前、商社マンだったときに出張先のインドで占い師から「40歳で生涯のリーダーと仰ぐべき人に出会う」と言われていたそうです。
読んだ当時は、え? ビジネス書なのに、こんな非現実的なことが出てくるの? もちろん事実なのだと思うけど、そんなこと、現実に有り得るの?って。笑
今だったら、この占い師の方が媒体となって、ふたりを引き合わせる役目をしていたのだとわかるのですが。
私の場合は、「解放」が役目です。
今のその人に必要な過去世を視て、解放します。
人は自分のシナリオを決めて生まれてくるのですが、過去に経験したネガティブな感情が影響を及ぼして、うまくシナリオ通りに進めずにいる場合には、出向いてその感情を解放するようです。
進行方向にある障害物をどけてあげるような感じでしょうか。
もちろん、その障害が本人に必要な経験としてシナリオで設定されていた場合は手を出しません。
多くの人が、こんなふうに目に見えない糸に導かれ、助けられなながら、シナリオを遂行していきます。
今回私が会いに行った方は、スピリチュアルの話が大好きとおっしゃったので、「あなたの過去世を解放しにきました」と種あかし。
とても驚かれていました。
そして、「こんなことがあるの?」って。
帰宅後、まったく無関係の人に会いに行くはずがないのだから、その方とどういう関係があったのだろう?と考えたら、ふっと浮かんだのは「母娘」です。
そうか!
私は当時、娘が苦しみ、悲しむ姿を見て胸を痛めた母親だったのです。
そして転生した今、その苦しみの原因となるシナリオが何だったのかを伝え、解放しに行ったのです。
来月で店をやめることになっていると聞いて、まさに今がタイミングだったのだと思いました。
次のステップアップのためには、この過去から持ち越してきている感情を手放しておく必要があったからです。
気づくか気づかないかは別として、不思議な「出会い」は必ず存在するのです。
人生は本当に面白くできています。
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